緋牡丹博徒 花札勝負のレビュー・感想・評価
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さすがはシリーズ最高作と言われる作品。 藤純子のかっこよさはもちろ...
さすがはシリーズ最高作と言われる作品。
藤純子のかっこよさはもちろん、そこにわれらが健さんが。この2人結婚すればよかったのに(笑)
アングルやらなんやらがいちいちかっこいい。藤純子、歌だけは勘弁しておくんさい(笑)
J:COM BS NC版鑑賞
藤純子に着物を着せて花札をさせる、これだけで映画は成立する
起:お竜が歩いて街にやってくる
承:お竜が良いヤクザ一家に草鞋を脱ぐ
転:良いヤクザ一家が悪いヤクザ一家からひどい目に遭わされる
結:お竜が悪いヤクザ一家を皆殺し
鈴木則文による基本フォーマットはもう完成しています。
そして脚本のバリエーションとして、
・舞台は地方都市
・いい男と出会うが成就しない
・熊虎のコメディリリーフ
・賭場でのイカサマ の手口。→屏風札の仕組み。
・かわいそうな子ども
・若者の恋
・汚い権力者
・お竜のカチコミに誰が同道するか
・シーンごとに着替える着物の美しさ
などを盛り込んで出来上がり!
緋牡丹博徒シリーズは藤純子に着物を着せて花札をさせる、これだけで映画は成立することを見事に証明しています。そこにいい男とかわいそうな子どもが絡めば言う事無し!
お竜は2000円(現在価値で数千万円)をどっからもってきたの?とか、子どもの眼の手術代金はどうしたの?とか、偽お竜はお竜の名前騙る必要なくない?とかこまかいことは言いっこなし!
加藤泰のクローズアップを多用したショット、色ガラス越しのおどろおどろしい顔のアップなど演出も冴えています。
良い湯加減
藤純子が美しい。高倉健もいつもの健さんを全うしている。
特殊な世界の女と漢たちの美学と卑劣。
この時代の男向け大衆娯楽作品にありがちなレイプシーンが無いのが清々しいが、血飛沫は多めだ。
任侠物はフィクションなのに本気で憧れる者がいる程美化されすぎるきらいがあるが、それも作り手には一種の賞賛にもなるのだろう。
大衆場末映画といえど監督の映像美への矜持が伝わる。
役者達もそれぞれ役割を全うしている。
今作私的お気に入りは悪漢大将の小池朝雄である。この人の魅力も言語化不可能な不思議存在だ。
今作の醸し出す味わいはこの時代の映画の平均的娯楽作品ではあるが、今世紀の、映像が騒々しく志しの気持ち悪い映画たちを観たくもない私には丁度良い湯加減であった。
藤純子が唄う?主題歌の歌唱力は、ご愛嬌と言うにはギリギリの線である事は警告として付け加えておこう。
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