劇場公開日 1941年9月17日

「高峰秀子-成瀬巳喜男 の組み合わせなのに明るく軽やか」秀子の車掌さん La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

高峰秀子-成瀬巳喜男 の組み合わせなのに明るく軽やか

2024年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「秀子の」とタイトルにわざわざ付けていると言う事は、高峰さんのキャスティングありきの当時のアイドル映画だったんでしょうね。おんぼろバスしかなく客足が遠のくバス会社の車掌である高峰秀子さんが、一発逆転の為にバスガイドも務めて乗客を集めようとするお話です。でも、高峰秀子さん-成瀬巳喜男監督の組み合わせと言うと『浮雲』の様な優柔不断な男と別れられない女のグズグズコッテリ映画になるのかと思いきや、こんなに軽やかな作品もあったとは思ってもみませんでした。本作には恋愛要素が全くないのが明るさを生んでいるのではないかな。

La Strada