必殺仕掛人 梅安蟻地獄のレビュー・感想・評価
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【”この世に生かしておいてはならぬ極悪人には、脊髄に非情の鍼を。”今作は、非情に分かり易い勧善懲悪モノであり、チビッ子の時に観た役者さんの演技を堪能する作品である。そして高校時代の事を記すの巻。】
■ある夜、表の商売である鍼医者・藤枝梅安(緒形拳)は謎の浪人に突如襲われる。
だが人違いと分かると、浪人は”すまぬ”と詫び闇に消えていった。
数日後、梅安は急速に財を成した伊豆屋長兵衛(佐藤慶)の暗殺を元締め(山村聡)から依頼される。
伊豆屋を探っている過程で、梅安は自分を襲った浪人・小杉十五郎(林与一:良い人と言えばこの人のイメージがある。)と出会うのであった。彼は、宗伯(小池朝雄)という腕は良いが女好きの医者に手籠めにされ、縊死した母の娘お仲(津田京子)を助ける義士だったのである。
◆感想<Caution!内容に触れている・・かな。>
・年代的に、このシリーズはTVで再再再放送を見ていたモノである。だが、当初は水戸黄門の様な正統的勧善懲悪モノとは違い、艶っぽいシーンもふんだんにあり(昭和とは、そういう時代だったのだろう。邦画でも今では制作できないような作品が結構ある。)余り好きではなかった。
・好きになったのは、順番が逆になるが、池波正太郎氏の原作を読んでからである。氏の作品では今作の様な津坂匡章氏が演じたような軽いキャラは無く、梅安が彦次郎と季節のモノで二人鍋をササっと作り、酒を呑みながら仕掛けについて話すシーンなどが好きであった。池波正太郎氏の作品は、食についての描写も優れており後年少し真似をしたモノである。
・今作では極悪人を佐藤慶さんが演じているが、この人は何となく覚えている。調べると昭和の名優だそうだが、時代劇での悪者を演じる姿が印象的であった。
小池朝雄さん演じる酒に呑まれ、女にダラシナイ医者宗伯の姿もナカナカである。
<ラストが、ビシッと締まらない所が玉に瑕であるが、マア良いであろう。梅安シリーズは大人になると面白い作品ではないかな、と思うのである。>
■戯れ事
・高校時代、友人に誘われて「必殺仕掛人」の映画を作り、学園祭で公開したところ大人気であった。私は監督・脚本を務め、友人は主役の梅安を演じた。
先生監視の元、ワイヤーロープを使っての悪人の首を吊り上げるシーンや、私の家が大きな日本家屋であったので、室内での撮影は全て我が家で行ったモノである。
懐かしいなあ。
恨みをはらし悪を消す、人呼んで仕掛人!
映画の中のセリフが気になる。
映画の中のセリフ。
『女って無理やり犯されても子供だけは出来るのね』
やはり、梅安は緒形拳さんが一番だ
コンツェルン、カルテル、トラスト
独占禁止法で、基本的に禁止されているが、この時代は江戸時代であり、町人自らそんな事出来る訳がない。
まぁ、田沼意次をモデルとしていると思うが。
『世のため人のためにならない人を殺すのが稼業』の相手になる人物ではないと思うが。悪役はキャストで分かってしまうが、この二人の兄弟が悪者にはどうしても見えない。
この二人の男達が悪いと仮定すれば、明治以降の日本帝国主義の資本家の方が悪い事になる。まさか、池波○太郎先生はそれを成敗するってことなのだろうか?
悪役がよく似合う佐藤慶
「どこかで会ったような気が・・・」というのは笑うところなのだろうか。TVシリーズでは西村左内を演じていた林与一だったが、この劇場版第2弾では元松江藩の侍だった小杉十五郎役。伊豆屋長兵衛(佐藤慶)の仕掛けを請け負った藤枝梅安(緒形拳)と、両親とも亡くしたお仲のために山崎宗伯(小池朝雄)を斬ろうとする小杉。坊主頭というだけで間違えられたのがきっかけで、やがて互いの身を語るまで信頼することに。
ローソク問屋というのはそんなに儲かるのかね~などと思いつつ、江戸幕府、公儀、沼田藩との絡みがあるため楽しめました。医者の山崎宗伯は長兵衛の弟だという事実。そして藩主を毒殺したという過去があるため家老からの賄賂など、様々な悪事が明らかになってくる。
そんな宗伯をパトロンにしていた井筒屋のおりん。この松尾嘉代が鍼師梅安をも誘うほど艶っぽい。
蟻地獄という罠を仕掛けた悪人たちだったが、あっさりやられすぎ・・・タイトル負け。
萬屋錦之介、田宮二郎、渡辺謙がかつて藤枝梅安を演じた。 必殺仕掛人の新作が豊川悦司主演で2023年に2本公開される予定。
動画配信で映画「必殺仕掛人 梅安蟻地獄」を見た。
劇場公開日:1973年9月29日
緒形拳
山村聡
林与一
松尾嘉代
秋野太作
佐藤慶
小池朝雄
ひろみどり
2022年からすると49年前の作品。
原作は池波正太郎の人気時代小説。
萬屋錦之介、田宮二郎、渡辺謙がかつて藤枝梅安を演じた。
秋野太作はこの当時まだ津坂匡章の名前を使っていた。
必殺仕掛人の新作が豊川悦司主演で2023年に2本公開される予定。
緒形拳、山村聡、秋野太作の仕掛け人トリオが、
佐藤慶、小池朝雄の悪人兄弟をこの世から抹殺する物語。
佐藤慶っていつ見ても悪人の役だよなあ。
藤枝梅安はスケベでC調な人物として描かれている。
金をもらって人を殺すようなヒーローなんて
あってはならないなどという議論が
この当時あったとは知らなかった。
結果的にテレビドラマも映画も
大ヒットしたことでこの議論は立ち消えた。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
明るいキャラ設定の梅安
梅安は田宮二郎から緒形拳へ。元々TVドラマはそうだったようですね。...
裏地のチラリズム
BS日テレの木曜特選時代劇で。
緒形拳が若く、セクシー❤️目がやっぱり強いよねー。女好きで飄々としてるのに、やる時はやる、というのがいい。白い表地に裏地が赤の着物が素敵。千蔵(秋野太作)は裏地が青で、2人で走っている時に、赤と青がチラチラするのがなんとも粋。
林与一はいかにも時代劇スター。色白で面長でまつ毛が長い。偶然知り合ったお仲の家の敵討ちのために、執念を燃やす。
佐藤慶の爬虫類のような冷たい目が良かったが、もう少し悪事に入れ込む理由を知りたかったかな。
蟻地獄のタイトルは、それほど本筋に関係ないのね。
仕掛人は恨みを晴らせずにいる人に代わり、殺しを代行する、ダークヒーロー。日本は昔からこういうのが好きなんだな。次の春雪仕掛針の放送もよろしく。
佐藤慶と小池朝雄の悪役顔がすごく
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