劇場公開日 1984年6月16日

「仕事人がいっぱい!」必殺! kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0仕事人がいっぱい!

2021年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 仕事人としては初劇場版。wikiで見ると、藤枝梅安シリーズから始まった必殺シリーズの中間点にあたり、仕事人が定着した頃。TVシリーズは暇なときにしか見てなかったけど、この時代はまだ念仏の鉄がいなかったのね。今回は、中村主水、飾り職人の秀(三田村邦彦)、何でも屋の加代(鮎川いずみ)、西順之助(ひかる一平)、三味線屋の勇次(中条きよし)、おりく(山田五十鈴)という黄金期のメンバー。

 冒頭から仕事人らしき者が次々と殺される姿はまるで横溝正史風。死体の口には必ず六文銭を咥えさせられるという異様な光景だ。いよいよ自分たちも殺されるんじゃないかと身構える面々だったが、とにかく使える仲間を集めようと画策し、主水は謎の女お葉(中井貴恵)を通じて六文銭一味と対決するというストーリー。絵日傘のお葉とは温泉で一緒になったり、体の関係を持ったりと、羨ましくもある主水。仲間の方は大丈夫なのか??

 そのゲストの殺し屋のメンバーがお笑いキャラばかり。鎖鎌の草野大悟、石亀の斎藤清六、殺人鳥を使う赤塚不二夫、耳かきのたこ八郎・・・瓦職人の芦屋雁之助や人形使いの片岡孝夫だけはまとも。雁之助もおにぎりを投げれば笑えたのに・・・また、潜水艦でも笑ってしまうが、劇場版やTVスペシャル版はどうしてこうもばかばかしい部分があるのだろうか。

 まぁ、通常なら権力者側の悪人がいるものだけど、今回は殺し屋同士の戦い。あまりスカッとさせてくれる部分もなく、正月なんかに友人たちと一緒に酒を飲みながらワイワイ見るのがよろしいかと。

kossy