非行少年 若者の砦のレビュー・感想・評価
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差別問題
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依田という大物議員が諸越(南田洋子)に産ませた子が祐一。喧嘩好きの問題児だったが、元々頭が良く、石見のおかげで勉強にも精を出す。やがて長女の聖子(松原)の誘いで議員の長男(江原真二郎)の婚約披露パーティに参加し、そこでの三文芝居に絡んでしまう。拳銃を持ったふられ男(伊丹十三)の拳銃を長男に向けて銃口を引いた石見。実は祐一がこっそり弾を抜いておいたおかげで事件にならずに済んだのだった・・・
家庭教師を断りに来た諸越だったが、その直後にトラックに撥ねられて死亡。このシーンが凄いぞ!えびぞりになって飛ばされるところまで映像化してあるのだ(笑)。
祐一と高校生の学生運動家・早苗(隅田和世)とのロマンス、それを盗撮する市会議員(小松方正)、不良たちとの喧嘩、どれもこれも中途半端なエピソードばかりで、何の面白みもないのだが、その市会議員と共謀した教師をめった打ちにする祐一の姿は石見の過去とダブり、なかなか味がある。結局は石見と同じ道をたどってしまうのだ。
どちらも教師を相手に傷害を働いてしまう2人の男。祐一の場合は、デバガメ市会議員に加担してフィルムを取り戻そうと動く教師だったが、最後に映像で石見の過去が映される。彼の母親が朝鮮人だということで差別を体育教師から受けていたのだ。なんだか、その石見の怒りが最後に表れるが、そこだけ満足・・・
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