劇場公開日 1942年12月8日

「軍国日本と若者たち」ハワイ・マレー沖海戦 FormosaMyuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0軍国日本と若者たち

2025年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

国家に身を捧げた若者とその家族の物語。純粋培養の軍国少年兵。本当に国家のために、仲間のために頑張っていることは率直に頭が下がる思い。しかし教える大人たちはひたすら大和魂や攻撃精神といった精神論しか教えない。これが戦中の映画であることを考えると皆本気で精神でアメリカに勝つつもりだったのだなあ、と何とも言えない気持ちになる。後半はそんな少年兵の物語から離れて、華々しい戦果までの戦闘シーンの連続。しかし戦果をラジオを聴く人たちが万歳、万歳にならないのは戦いはまだまだ続くのだという軍の意向だったのか。最後の軍艦マーチが流れるエンドは映画館で万歳三唱させるための演出かと思われた。

FormosaMyu