劇場公開日 1942年12月8日

「国民よ、戦意を高陽させて、立てよ国民!」ハワイ・マレー沖海戦 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5国民よ、戦意を高陽させて、立てよ国民!

2016年3月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

第二次大戦中、戦意高陽として作られた戦争映画。
1942年度キネマ旬報ベストテン日本映画第1位。
色んな意味で、日本の戦争映画の中でも名を残す一本。

それにしても、時代を感じる。
今、こんな映画を作ったら物議どころか大問題、公開禁止は確実。だって、
戦争万歳!戦う事こそ素晴らしい!
さながら、“立てよ国民!”。
悲壮感もまるで無く、これを信じて入隊した者がもし居たとしたら、実際目の当たりにした現状の衝撃がどれほどのものだったか察するしかない。
今、戦争映画を作る意味は反戦映画である事。
しかし、これはこれで意義がある。
当時、日本はこんなにも愚かだった。
反面教師としてそれを伝える、貴重な記録でもある。

本作を語る上で欠かす事が出来ないのが、言うまでもなく円谷英二の特撮技術。
あまりの精巧さに当局から睨まれ、映画界を干されたこの方が、その後“特撮の神様”として世界に名を轟かす事になるとは、この時誰が予想出来ただろうか!

近大
浮遊きびなごさんのコメント
2016年3月15日

近大さん、
毎度どうも、浮遊きびなごです。
コメントありがとうございました!
6年近くこちらに投稿してますが、ようやっとの
500本目でした。やあマイペース。

勢いで書きまくって……と近大さんは言われますが、
こちらからすれば「あの内容と文量をよく
あんなハイペースで!」と羨ましい限り。
1300本越え! ひええ。
それになにより、映画も新旧問わず幅広く
観られてますしね。僕は最近観る映画を
選り好みするようになってきたのでイカンです。
近大さんのレビューで「ちょっと観てみるか」と
なる映画もありますから、有難いですよ。
(この『ハワイ・マレー沖海戦』もそう)

近大さんも1500、いやいや
2000本目指して頑張ってくださいね。
毎度レビュー楽しみにしております。
こっちはボチボチで行きますので(笑)。
ではまた!

浮遊きびなご