ハワイアン・ドリームのレビュー・感想・評価
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あのチンピラ二人は何処へやら…?
以前見た柴田恭兵&ジョニー大倉共演の『チ・ン・ピ・ラ』の続編的作品。
そう、あくまで“続編的”であって、正確な続編ではない。
主人公二人の名前も違うし、ジョニー大倉は続投だが、柴田から時任三郎に交代。(こちらは諸事情…?)
でも、前作のラストで二人が船に乗って行った後のような話から始まる。
続編のようで、続編でない。
続編でないけど、続編風。
そこら辺は曖昧な感じで。
日本を飛び出し、ハワイに辿り着いた二人のチンピラ、達彦と翔史。
ヤクの売買や日本人女性のナンパなど自由気ままな毎日。
ある日、地元の名士がマフィアと関わりある事を掴んだ警部から、ある作戦の協力を依頼され…。
贅沢な全編ハワイ・ロケ。
聞けば今のハワイの姿になる前らしく、開発途中のハワイの町並みは貴重。
ハワイを舞台にしているので、台詞もほとんど英語。
『ポリスアカデミー』や『ベスト・キッド』などに出演経験あるあちらの役者も起用し、本格的。
チンピラ二人を主役にし、80年代のハリウッド映画を意識したようなアクションあり、コメディあり、ロマンスありの娯楽作。
クライマックスは地元警察や悪徳名士らを巻き込んでの大カーチェイス!
…だけど、見てがっかり!
これが『チ・ン・ピ・ラ』の続編(的作品)…?
『チ・ン・ピ・ラ』は話が良かった。
バディ・ムービーであり、アウトロー物であり、何より漂う哀切感が作品を魅力的にしていた。
カッコ良くもあった。
なのに…
本作はそれらを全く感じない。
これは何かのパロディー? お笑い?
ラストの米母艦に乗ってのサヨナラなんて、やり過ぎ!
私が気に入ったチンピラ二人は何処へやら…?
本当にあの好編の正統な続編でなくて良かった。
一生忘れたくない作品
1987年の邦画作品ですから、今となってはB級作品に近い作品です。
良い歳してチンピラやって大人になれない青年二人の物語。
いつまでも夏休みのような生活が続けば良いのですが、その代償として主人公二人は大切な人と別れる事になります。
作品自体に秀逸性は無いかもしれませんが、
なぜかいつまでも忘れたく無い作品です。
映画「チンピラ」の続編的位置の映画ですが、これだけを見ても十分成立する映画です。
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