花の季節

劇場公開日

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解説

人の心と心を結ぶひとつの命“花”を通して、ある家族の姿を描く。脚本は「この胸のときめきを」の中岡京平が執筆、監督は「公園通りの猫たち」の中田新一、撮影は「ゴジラVSビオランテ」の加藤雄大がそれぞれ担当。

1990年製作/106分/日本

ストーリー

北森有希は、義母はなとの約束にこだわっていた。その約束とは、北森家の長男耕市の嫁としてすべてを有希に任せたはなが、誕生日に家族全員が揃って会いに来てほしいというのだった。そんな時、個人タクシーの運転手である次男啓輔の娘恵がふとした誤ちをおかしてしまい、思い余って有希に相談を持ちかけてきた。やがてこのことは恵の母加代に知れるが、女同士、恵の成長の糧となるべき結論を出すことで、ひっそりとピリオドが打たれた。それから間もなく、有希は売れっ子シナリオライターである三男修平の別れた妻涼子が今や余命いくばくもないことを知ってしまい、その事を修平に伝えるべきかどうかの悩みを抱えてしまう。それによって有希は、自分の息子俊哉が学校でいじめに会い、すっかり屈折してしまっていることに気づく間もなかった。あまりの多くの出来事に、まるで家庭をかえり見ない耕市に対し、有希の怒りはついに爆発した。一流企業戦士として闘っている耕市は主であることは自覚していても、父親であり、有希の夫であることを忘れていたのだった。はなの誕生日が近づいたある日、有希は家にある古いアルバムから数枚の写真が抜けていることに気付く。その写真とは幼くして戦争の犠牲となった耕市の兄であった。有希は改めてはなの誕生日には北森家が誰一人欠けることなく、全員で祝いに行かなければと心に決めた。それはもはや単なる儀礼的なものではなく、ひとりひとりが自分の意志で自分の道を確め、家族がそれを支え合う。それをはなに知ってもらうことなのだった。こうして、街に季節の花が一斉に花ほころばせたとき、家族は心からはなの誕生日を祝うのだった。

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