「冬になると観たくなる」八甲田山 さば缶のWi-Fiさんの映画レビュー(感想・評価)
冬になると観たくなる
クリックして本文を読む
2回目の視聴。私は小説版やこの事件の解説動画を見たことがあります。
最初の遠足気分な予行演習から、本番の行軍では食料が凍ったり天候がどんどん悪くなったりと、音楽も相まって、ジワジワと不安が募ってゆく描写が恐ろしかったです。
出演者の鼻や顔が赤らんでいて本当に寒そう。
あと崖を掴む手に血がにじんでいるのが痛々しかった。
雪中行軍は、構想時点でふわっとしたもので、それが歴史的な死者数を出したという結果を考えるとやるせないです。
徳島大尉の部隊と神田大尉の部隊とではかなり対象的に描かれてると思いました。部隊編成や指揮系統、持ち物の管理や案内人の有無など…。
「何か」起こったら、大惨事になりかねない状況であった為、実際に「何か」(天候不順など)が起こったことで、この事故は起きてしまったんだと思いました。
人為的なミスが目立つので事故と言っていいかわからないですが…。現に同時期に行軍を始めた徳島大尉の部隊は生還しているから。
上手く纏めるのは難しいですが、自然の恐ろしさを、人間は十分理解していないといけないということでしょうか。
本編で度々流れる美しい自然の映像とのギャップが、余計恐ろしく感じさせます。
コメントする