「山岳映画の極地点。」八甲田山 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
山岳映画の極地点。
山岳映画を通り越して、映画作品としての完成度が高すぎです。さすが黒澤組の底力。森谷司郎の骨太がっしりの重厚な演出、橋本忍の極限状態での高潔な人間性を描いた脚本、そして何よりも木村大作の有無を言わせない圧倒的な映像美。役者陣の演技も素晴らしいけど、八甲田山の天国と地獄を切り取って見せた手腕は見事です。この辺りが後年の監督作『剱岳 点の記』につながるんですね。
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山岳映画を通り越して、映画作品としての完成度が高すぎです。さすが黒澤組の底力。森谷司郎の骨太がっしりの重厚な演出、橋本忍の極限状態での高潔な人間性を描いた脚本、そして何よりも木村大作の有無を言わせない圧倒的な映像美。役者陣の演技も素晴らしいけど、八甲田山の天国と地獄を切り取って見せた手腕は見事です。この辺りが後年の監督作『剱岳 点の記』につながるんですね。