ハチ公物語のレビュー・感想・評価
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悲しいだけじゃ物足りない
大正12年(1923年)に生まれ、昭和10年(1935年)に亡くなった実在したハチの一生を描いています。
今作では私は泣けませんでした。
ハチといえば、号泣確定の最高傑作『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』(2004年)が忘れられません。
感動的だが評価が難しい作品でもある。
本作では、上野教授の死後、ハチが人間達に翻弄され、野良犬として孤独死する。史実と大きく異なる点に加え、これをフィクションだとしても、人間のエゴや傲慢さを感じる人もいるのでは無いかと。
ハチ公の晩年は野良犬ではなく、実在した上野教授宅出入りの植木職人・小林菊三郎(劇中の菊さん)が存命で、ハチをずっと可愛がったのだが、小林宅から渋谷駅や旧上野邸に、毎日通っていた。
当初は渋谷駅で虐待に遭遇したが、新聞報道を契機に善意の輪が広がり、生前にハチ像の除幕式にも参加している。ただし、犬を飼う知識が少なかった時代に、様々な餌を与えられたせいか、フィラリアで亡くなった。
とはいえ、ご主人を記憶し続ける犬の悲劇を、しみじみとしたタッチで感動的に描いていて、最後まで退屈することは無い。評価が難しい作品だし、今の若い世代が本作を見てどう思うか、凄く気になった。
言うならあんならは、オメメの汁でメシ喰うとるんど!「犬よちぎれるほど尾をふつてくれる」(by 尾崎放哉)
オープニングロゴで「ちょw」と吹いてしまいました。
何しろ
東京都知事推奨
日本PTA全国協議会推薦
東京都教職員組合推薦
大阪府教育委員会推薦
の作品です。ポーカーで例えればエースのフォーカードみたいな。優等生ここに極まれりみたいな。
もちろん、アマプラのコンテンツレーティングにも但し書きは一切ありません。「暴力」とか「性的なコンテンツ」だとか、これっぽちも書かれていません。
つい先日鑑賞した『SISU・不死身の男』みたく「殺ったれ!殺ったれ!ヒャッハー!ヽ(^o^)丿」系映画が好みの私とは最も縁遠い作品です。
何故かそんな作品をチョイスです。本当に何故なんでしょう?
ひょっとすると、涙で心の汚れが洗い流されるかも…と思って?知らんけど。
オープニングから“秋田犬の子”であることが、やたら強調されすぎでした。あたかも「雑種は犬にあらず」みたいな。そんな選民思想に通じる違和感を覚えました。親ガチャでたまたま当たり引いただけですやん。上級国民クソ喰らえ。犬相手にそんな僻みを感じました。
案の定、飼い主は上級国民様の大学教授様であらせられるじゃないですか。
「人間に人格というものがあるように、犬にも“犬格”というものがある」とか眠いこと仰せられるような。←やっぱり心が汚れまくってるし…
いつものようにWikipedia先生にぷち師事してみました。
すると!何と!この作品も制作のクレジットに奥山和由のお名前が挙がっているじゃないですか!
『その男、凶暴につき』の制作・原案の方でしょ?節操がなさすぎじゃね?と思って、携わっていらっしゃる作品群に、ざっと目を通してみました。本当に多岐にわたるジャンルの作品でご活躍の方なのですね。
本作はWikiの解説を読むと、ストーリーがどうのこうのよりも、制作に至った裏話がメインで紹介されていました。それによると、かなり不純な動機で創られた作品のようです。大人って汚い。
そもそも、物語の舞台背景がいつなのかすら書かれていないんですよ。画面の絵から察するに戦前っぽいくらいしかわかりません。ハチ自身のWikipediaを見てみると、昭和一桁代のお話のようです。
かなり力の入った昔の渋谷駅を再現したセットに、並々ならぬ趣を感じました。
撮影にあたって、ハチがお芝居をしなくて困ったらしいですが(当たり前です)が、作品を観るかぎり、しっかりと演技をしているように見えました。特に亡き主人のお葬式のシーンでは、不覚にも涙が零れそうになってしまいました。
遺されて霊柩車を追うハチかわいそう。・゚・(ノД`)・゚・。
住む家も飼い主も変わって雨に打たれるハチかわいそう。・゚・(ノД`)・゚・。
亡きご主人さまを探して夜の街を駆けずり回るハチかわいそう。・゚・(ノД`)・゚・。
音楽も思いっきり泣かせにきています。こんなん卑怯です。
とうとう野良犬にまで身をやつしてしまうハチが哀れすぎます。愁いを帯びた瞳がいじらしすぎます。
降雪の夜に、ハチが今わの際に見た夢のシーンでは本当に泣かされてました。
満開の桜の下、愛するご主人さまの腕に抱かれる夢を見て人知れず逝ったハチの姿に泣きました。
涙で心が浄化されました。
だからこそ制作のいきさつの裏話が大人の事情過ぎて白けてしまいます。
「なにが映画人なら!こんなが描いとる映画は何を売っちょるの?お涙頂戴じゃないの。言うならあんならは、オメメの汁でメシ喰うとるんど!」
ところで、渋谷駅前で待ち合わせをするカップルさんが、ハチ公前をしばしば利用されるじゃないですか。
あれって、不吉じゃね?会いたい人に二度と合えないことを象徴する場所ですよ。そんなんでいいの?私は別に構わんけど。
○んではいけない❗️
大正時代に東京帝国大学の教授❗️とは❗️
仲代達矢演じる上野教授はハチの事を大事に大事にされていましたね。奥さんに睨まれるほど。
あのままなら、ハチも幸せな犬生を送れた筈。
人の方が長いので。
夕方、誰に言われることもないのに、きっちりと駅にお迎えに行く❗️
忠犬だけでなく賢犬だとも思いました。
しかし‥‥。
ハチにとって辛いのは、奥さんも娘さんも犬好きではなかったこと。
そして、不幸がまた続き‥。
絶対に降りて来る筈のない改札口に
毎日毎日行く姿、
観ているの辛かったです。
ハチと言葉が通じて教授のことを
教えてあげても、
多分、ハチは行くのだろうな。
飼った以上は、○んではいけない❗️
と思うのは、駄目でしょうか。
ただ辛い
ハチは無駄なことがしたいんだよって言った屋台のおばさんの言葉を聞いて胸が痛んだ。無駄なことをしないともうハチの気持ちが折れてしまうんだろうな。
犬を飼っている人からするとかなり辛い映画。死んで報われるっていうのも悲しい。たらい回しにする人々にもガッカリ。先生の娘が1番最低。
確かに泣ける映画ではあるけど、出てくる人間が最低すぎて、もう二度と見たくはない。
知らないことが多かった
飼い主が亡くなった後も、習慣から駅に飼い主を迎えに来ていたという話しか知らなかったけれども、本作では、脚色もあるのかもしれないものの、飼うまでの経緯と飼い主が亡くなってから、ハチ自身が亡くなるまでの事情が描かれており、飼い主の家族が特に身勝手な感じを抱いた。皮肉なことに、現代の有名人と同姓同名だった。出演俳優は、錚々たる顔触れが多く、近年注目されている俳優もいた。当時の渋谷駅前の手狭さと現代のハチ公前広場との差も感じた。
忠犬ハチ公
2023年5月1日
映画 #ハチ公物語 (1987年)鑑賞
#リチャード・ギア 主演によるリメイク版『HACHI 約束の犬』を見たことを思い出した
また、#仲代達矢 主演の #吾輩は猫である も見たことあったな
仲代さんは動物と相性がいいのかな?
大物俳優は動物が主役の映画とか嫌いそうな気がするが
ハチがとにかく可哀想。
30数年ぶりに観た。当時も今も我が家には犬が一緒。しかし感想は大きく変わった。大学生だった頃は感動して泣いたが、今回はハチ公が可哀想で号泣。そもそもハチ公は上野家にもらわれて幸せだったのだろうか?ハチ公の周りの人間たちの無責任ぶりに愛犬家として腹が立った。犬は家族、それ以外の何者でもない。そう思えない人達は犬と暮らす資格がない。ハチ公を演じた犬達のクレジットがなかったのも今となっては不快。
超有名ハチ公。てっきり感動物語だと思ってました。いやいやこれ、最愛...
超有名ハチ公。てっきり感動物語だと思ってました。いやいやこれ、最愛の飼い主を失った犬の哀れな末路ではないですか。現代的に見れば、責任持てない人は安易に飼うんじゃないよ!という警告のよう。
まずは石野真子、世話するといっておきながら…そして一見、優しいふうの八千草薫、最後はいつも元気でね。極め付けは堂々と捨てる春川ますみだ。野良犬の大将になれ!って、おいおい。でもみんな悪気はないんです、時代なんです。
感動の涙は流せなかった。悲しみの涙までがあと一歩って感じ。哀れ、ハチ公、エンディング曲も全く合ってない(笑)
昭和の名優たち
いやあ30年以上前の名優たち。懐かしいけど亡くなった人ばっかりだねえ。自分も年取ったもんだ。
作品は、やっぱりハチ公と博士の信頼関係だね。山あり谷ありの彼の人生は、皮のベルトが誇らしげに輝くシーンが絶頂だったかな。ラストは痛々しく悲しいが、安らかでもあった。音楽のミスマッチ感はあるけど。
設定は全然違うが、雪の寒さが、フランダースの犬を思い出させた。
「ペットは正しく飼おう」
ハチー!と思わず言ってしまう
大正昭和の題材の映画は令和と違いすぎて笑ってしまう
動物題材の映画は泣ける
上野役仲代達矢の笑顔というかハチを溺愛するシーンも良い
昔は犬嫌いな人も多くて みんな自分勝手
犬を捨てていくことに特に何も思わない人が多く 今の時代のほうがまだ ペットは大切にされているんじゃないかなと感じた。
植木屋の菊さんと渋谷駅の焼き鳥屋夫妻だけが見方か。
こういう人たちがあの時代に少しでもいただけマシか。
見所は
子犬のハチのかわいさ
忠犬ハチ公の健気さ
大正昭和の街の雰囲気
子犬の時可愛かったハチも最後はみてられない姿に•••
渋谷駅という大ターミナル駅の最寄りに住んでただけハチは救われたか?
地方のローカル線だと朝日新聞の記者 そして約100年後の自分にも届いてないだろう
ハチが待つ澁谷驛
東京帝国大学教授の上野秀次郎(仲代達矢さん)と妻(八千草薫さん)の佇まいが美しい。仲代達矢さんの男らしい魅力と、八千草薫さんの柔らかな女性らしい魅力に魅せられた。
主人(あるじ)を求め座敷に上がり、ひと声吠えたハチの姿にジンときた。
仲代達矢さんの愛情に満ちた眼差しと、ハチの健気な姿が印象に残る。
エンドロールの楽曲と映像がアンバランス。
NHK-BSを鑑賞
愛しや秋田犬の純情
1923年の秋田県大館で仲代達矢扮する犬好きの上野秀次郎博士から頼まれていた秋田犬が産まれたので東京へ送られハチ公と名付けられた。大きくなったハチは、毎日渋谷駅まで秀次郎を送って帰りも迎えに行った。可愛がるのも秀次郎は風呂までハチと一緒に入っていた。愛しや秋田犬の純情。犬の健気さがたまらないな。俳優仲代達矢によほど馴染んでいるのかハチの見事な演技は臨場感にあふれていたね。
悲しき忠犬
総合65点 ( ストーリー:75点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
ハチは教授の死を知らなかったから、いつか会えると信じて教授を駅で死ぬまで待ち続けたのではなかったのか。教授の死ぬ日にハチが落ち着かず吠えたりして異常な行動をとった。そして教授の葬式で教授の遺体をのせた霊柩車を追いかけてしまえば、ハチは彼の死を知っていたからそうしたように思える。それならばハチはもう毎日駅まで帰らぬ主人を待つ理由がない。盛り上げようとしたゆえの演出なのだろうが、これではハチが駅に教授を迎えに行く前提を崩してしまう。ハチは教授の死のことを何一つ気が付かなかったことにしなければならないのに、正反対のことをしてしまっていたのは残念。
また時々説明くさい科白があったりしてわざとらしさもある。演出が新しい分、再映画化された「HACHI 約束の犬」のほうが出来が良い。だが雨の日も雪の日もいつまでも主人を待つハチと、ハチに餌をやったりして面倒を見た屋台の人々の真実の話はやはりせつなく美しい。
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