劇場公開日 1972年9月23日

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2.0森谷司郎作品といえども…小椋佳のMV??

2025年1月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

単純

1972年、東宝。

【監督】:森谷司郎
【脚本】:井手俊郎、森谷司郎

主な配役
【加藤悠一】:岡田裕介
【坂本光代】:島田陽子
【青木夏子】:加賀まりこ
【甲野徹】:志垣太郎
ほかに
久米明、加東大介、加藤治子、草笛光子など

1.森谷司郎監督、41歳の作品

『用心棒』、『椿三十郎』、『天国と地獄』などの黒澤明監督作品でチーフ助監督としてキャリアを積んだ。
黒澤明の後継者として期待されたが、53歳で亡くなった。

『日本沈没』は、本作の翌年。
『八甲田山』は、5年後の作品だ。

そんな森谷作品といえども、無条件に高評価することはできない。
要所要所で、小椋佳による昭和フォークが流れ出し、
「なにを見せられてるんだろう?」
と感じてしまう。まるで、MVのようだ。

1978年公開、三浦洋一主演の『星空のマリオネット』を当時、劇場で見たが、
本作よりはるかに共感できた。

2.島田陽子の映画デビュー

島田陽子は、当時19歳。
すでに非凡な才能が表れている。
演技について言えば、とても、10代には見えない。

加賀まりこは、当時29歳。
火遊びのはずの恋が、いつしか、そうでなくなる、
狂おしい思いにもがく女性を見事に演じた。

ふたりの実年齢と、作中の年齢が近しく無理がない。

3.脚本には大きな「?」

俳優たちの熱演に反して、
ストーリーの構成や、セリフなどすべてが陳腐だ。
日活の低予算ポルノのような軽薄さ。

共感もできないし、
なんらの感慨も得られない。

4.まとめ

当時の日本の風物を知る参考作品としては、価値はある。

◆女性は語尾に「わ」をつけている。
◆トラックのナンバーが最近流行りの「・358」(笑)
◆純喫茶
◆ポルノ映画の看板
◆他人の部屋でもお茶を淹れる女子
◆成田空港はまだできてない
◆ミニスカートが流行中

懐かしさで思わず加点してしまい、
☆2.0

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Haihai