劇場公開日 1970年2月14日

「江戸幕府末期を略すと、幕末?」幕末 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0江戸幕府末期を略すと、幕末?

2022年5月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

萬屋錦之介は名前は知っているが、リアタイでは見てないので、今回演技を初めて見た。やはりせりふ回しが歌舞伎っぽいというか、昔の時代劇という雰囲気。顔も濃く、大物感が溢れ出ている。昨今は、明るく人懐こい龍馬像が多いので、なかなか重厚だった。さらに、三船敏郎とのツーショットは、かなり豪勢だった。

冒頭の土佐の酔っ払い上士が斬る場面、えらく刀がゆっくりだった。いたぶり感がすごく、嫌〜な気持ちになった。あんなむごいことが頻繁にあったら、やはり反乱だって起こるさ。驕れる者は久しからず、ってね。めっちゃ若い古谷一行が、下士役で出ていた。

坂本龍馬の暗殺シーンは、製作時の1970年で、すでに史実が定着していたのだろうか。立ち回りは、今撮影しても同じような動きかもしれない。刀で見て確認するのは、ギョっとしたけど。あと、死ぬ時は少々ハデだったかな。

吉永小百合がおりょう。龍馬にぞっこんだった。ムサい男ばかりの中、一服の清涼剤のようであった。

BS日テレ特選時代劇の放送にて。

ぷにゃぷにゃ