「美学」博奕打ち 総長賭博 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
美学
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なんとも重厚な物語だった。
それこそシェークスピアばりの。
男も哀しいし、女も哀しい。
様々な絆としがらみがあり、それ故に起こる悲劇というか美談というか…今の価値観からは到底導きだせないものがある。
今の若者たちには「バカじゃないの?」と一蹴されそうである。
でもね、なんていうかそれでも美しいと思えるのは、そういう関係性に憧れがあるから。
劇中の誰かと誰かのように、そこまで想える誰かをいつも探しているのかもと思える。
そして、昔の俳優は芝居がうまかった。
…息をするかの如く、厳然と揺るがない存在の仕方に感服する。
ただ、主役の激昂を確かめたかった。
若山さんのカチコミは震えがきそうなほど真に迫ったものであり…その兄弟分と称される人物の狂気を見てみたかったなあ。
なんで、子分が若山さんを止めたのか…それが分からない。
渡世のしきたりとか、想像もつかないから理解しようもないんだが。
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