劇場公開日 1951年10月3日

麦秋のレビュー・感想・評価

全27件中、21~27件目を表示

3.5これにて紀子三部作制覇。 相変わらず冒頭から平々凡々の日常生活が描...

2018年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

これにて紀子三部作制覇。

相変わらず冒頭から平々凡々の日常生活が描かれていく。そして又々定番の嫁にいくのか、いかぬか問題。正直ちょっと食傷ぎみ。その他の事件は起こらぬものか?
来た来たー!子どもがいじけて、なんと食パン蹴っ飛ばしよったで。当然怒られる子ども、えっ、でもそれだけ?こら、フルボッコにせなあかんのちゃう?挙げ句はいじけて帰らぬ子どもを総出で探す家族ばかぶり。ほっとけ!
これが唯一のヤマだった。突如自ら決めた結婚も今ひとつのインパクト。
三部作の最高峰に推す人も多い本作だが、私は見る順に…舞台もキャストもほぼ変わらずでどんどん慣れてしまうからかな。しばらく嫁にいくやらいかぬやらは敬遠しよう(笑)

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はむひろみ

5.0●必見。

2017年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

幸せ

萌える

何気ない日常が生き生きと輝く。そこには愛がある。何よりあたたかい。
ボケかかったじいさん。悪さするガキども。年頃の女の子たちのたわいない会話。
自然と笑みがこぼれる。幸せな気持ちになる。

原節子に淡島千景。もう綺麗とか可愛いとかのレベルじゃない。女神だな、ありゃ。
ふたり揃って、憎まれ口をたたくシーンが好きだ。「ねえ」がリフレインする。

ゆったりと時が流れ、小鳥がさえずる。平和だ。ふとした瞬間に入る一コマが本当に美しい。
風船が飛んでくシーンは、白黒なのに、晴れ渡った青い空が実感できる。そこに戦闘機はない。

戦地から帰ってこない者もいて、口ではあきらめたという親父。
昭和の大家族。家族が支え合っていた時代。なんとも清々しい。
ひとつひとつのシーンに、それぞれの人生に、ドラマがある。
杉村春子の一言。息子がいくつになっても変わらぬ親心。骨身にしみたわ。

「麦秋」ってタイトルも、なんとも粋だ。初夏の収穫時。梅雨入り前の短い期間。
人生の最も輝いてる時期を戦争なんかで費やすんじゃないって。そう監督が言ってるようにも聞こえた。

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うり坊033

3.0小津の世界観がよくわかる作品

2017年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

小津の世界観がよくわかる作品

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tsumumiki

4.0年を重ねてわかる小津の魅力

2016年3月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

若い頃に小津映画を見たとき、正直つまらなかった。淡々としてクールな演出や映像表現が欧米で受けているのかなあとそんな受け取り方をする西洋人の浅薄さのようなものを感じたりして。しかし年を重ねてからこの映画を見ると、日本人の微妙な心のやりとりや美質を、失われつつある日本人の内面的な品性を表現したかった小津の気持ちがよく理解できるようになった。これは傑作であると。同時に見た「晩春」と並び優れた作品である。

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k.mori

4.0小津手法で描かれた戦後間もなくの人間模様

2015年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

戦後、間もない時期の大家族の暮らす中、縁なく婚期の遅れた娘が近くの知人に嫁ぐまでの人間模様を小津手法で描いた一篇。 やはり、現代風の気の短い人には最後まで集中して鑑賞するのは困難と一般的には思いますが、家族や孫を持つ年齢の立場で観ると、時代回顧と相まって深く感じるものが沢山ありました。当時の時代の雰囲気として、戦争の悲劇も間接的に伝えています。小生もラジオで幼い頃に「尋ね人」を聞いたのを覚えていますが、今の若い人たちにもそういうことがあったということを是非知っておいて欲しいです。いろんな意味で、映画は時代雰囲気の鏡と言えます。

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chakurobee

3.5日本の良き映画

2015年2月22日
iPhoneアプリから投稿

楽しい

幸せ

日本人としてこの映画に出会い、観ることができて良かった。

日本人にある相手への思いやりの気持ちが、会話の節々に感じられる。

家族の中がしっかりと小さな社会として成立してて、尊厳と愛情があるがままに存在し受け入れられている。

穏やかな人物たちに、美しい風景。日常の一場面に過ぎないのだが、その一瞬一瞬に確かなドラマがあり、移り変わる時の流れや、その人その人の心情が見事に描かれてる。

無駄がなく、緊張感を抱かせない、見事な映画。

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人尽天

4.5間宮家の人々

2014年10月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

この作品の何とも言えない良さは、やはり「一度、観てみてください。」というのが一番かと思います。『晩春』の後の鑑賞になりますが、相も変わらず、古風だけれど、時代を問わない普遍的な美が描かれているように感じました。原節子さんの言葉づかいにも、すっかり耳が慣れ、親近感すら覚えます。印象的なシーンは幾つかありますが、くすっと笑えるのはケーキを夜分食べるシーン。あと、御両親が二人並んで風景を観ながら「今が一番いい時かもしれませんね」と話しているところでしょうか。登場人物の言葉の一語一句に聞き入ってしまう自分がいます。

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sonje