HOUSE ハウスのレビュー・感想・評価
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Essential Film School Viewing
No aspiring filmmaker should miss their homework on watching the all-nonsense horror/comedy classic House. It is a psychedelic masterpiece in playful story, sound design, cinematography, and editing, with some famous Japanese actors and musicians featured within. It's gravure idol-like cast is not spared from the male gaze, but far from the exploitative nature of other "pink films" of the era.
お祭りのお化け屋敷
大林監督の商業作品デビュー作。
公開当時中学生だった自分にとってはとても印象深い作品でした。
大場久美子や池上季実子をはじめとする通称HOUSEガールズがピエール・カルダンのおしゃれな衣装に身を包み、南田洋子演じるおばちゃまの屋敷で夏休みを過ごすが…彼女たちに怪現象が起こり…というファンタジーホラー。
夏休みのお祭りでのお化け屋敷に騒ぎながら進んていくような感じ…外に出ると空いっぱいの夕焼けが目に映って今日も楽しい一日だったなって気分にさせてくれます。
皆さんのレビューにあるように演出は書き割りの背景とか、セリフもよく聴き取れなかったりでチープな感じは否めないけど、とにかく色が素晴らしく大場久美子が襲われるシーンの夕焼けは息を呑む美しさでした。それから、雰囲気を盛り上げるゴダイゴの音楽も思春期の自分には刺さりメインテーマ「ハウスのテーマ」はお気に入りの一曲になりました。サントラを何度繰り返し聴いたことか…!
それにしても屋敷の井戸や布団やピアノや電燈の笠などが人を襲うなんて…そんな発想·演出がヤバすぎました。ちなみに、大場久美子が襲われたシーンでみんなに助けを求めるシーンで「どうしたの?泥だらけじゃないの」「泥だらけの純情?」ってセリフがあって、公開当時同時上映が百恵友和の「泥だらけの純情」だったり、反対に「泥だらけの純情」のなかでは「HOUSE」のTシャツ着てる人が出たり面白い仕掛けがありました。
0138 そして誰もいなくなった
1977年公開
当時人気だったコメットさん大場久美子が主演
と池上久美子♥とゴダイゴと大林宣彦。
特撮は特撮といえるものかどうか最低。
ファンタジー風を狙ったのか
それでもリアルでない。
特報予告編はすごくスリラーでよかったのに
本編は笑いとツッコミのオンパレード。
この映画で初めて知ったゴダイゴの曲は斬新だった。
50点
初鑑賞 1977年8月17日 梅田劇場
パンフ購入
往年のスターアイドル!若かりし頃の幻影!
いや~、懐かしい。この一言です。
池上さんとか大場さん、若い。ホンッと可愛らしい。
さて、本編ですが、大林監督のデビュー作ですか。尾道三部作は、結構好きなんですが、それ以外は・・・
大林監督の作品って、やっぱり好き嫌いが別れますよね。あの自己主張の強い映像の数々。はっきり言って自分は嫌いです。
よく言えばファンタジーかもしれませんが、あの現実離れした小手先のトリック映像。嘘臭くて見るに見かねます。あくまで個人的な感想なんで、ファンの人、ごめんなさい。
本作品もそうですね。怖さなんて全く感じない、チープな映像のオンパレード。
家が人を食べるというストーリーは、面白い。ピアノが人を食べるってアイデアも良いんだけど、あの見せ方は・・・チープな映像も嫌いじゃないんだけど。
とは言うものの、池上さんのヌードがあったり、当時の若手アイドルのパンチラ(神保さんなんて、後半はパンツ一丁だったし)が拝めるということで、スケベおやじは高評価とさせていただきました。
大林監督の御冥福をお祈りいたします。
青春時代に帰れる作品
1977年公開当時に映画館にて鑑賞。その帰途に、レコード屋に立ち寄り、ゴダイゴによるサントラ盤(メインテーマのシングルレコード)を購入したことを鮮明に記憶している。
大林宣彦の劇場映画初監督作品として有名になったが、当時の私のお目当ては、
池上季実子、大場久美子、松原愛、神保美喜
といった若手女優、アイドルが出演する和製ホラーという珍しさに惹かれたからだった。
私にとって映画と言えば、『男はつらいよ』シリーズや任侠もの、特撮ヒーローものだったので、
本作は、映像、ストーリー、ちょっとしたお色気シーン、音楽…なにもかもが斬新で衝撃的だった。
大林宣彦監督は、
『尾道三部作』でその名声を確固たるものにしたが、この『HOUSE ハウス』は、大林宣彦監督の若さやチャレンジ精神、こんなこともあんなことも出来るぞ、という覇気のようなものがスクリーンから溢れ出ている。
個人的には、大林宣彦監督にはもっとたくさんSF系のファンタジー作品を撮ってほしかった。
眉村卓、星新一、筒井康隆などとの相性は抜群に良かったはずと勝手に思っている。
最近、本作を改めて見る機会があったが、
どうしても、当時の自分の感動をただただ反芻するような見方になってしまい、いまの自分としてのレビューが難しい。
ただ、鑑賞当時の私に与えた衝撃を考えると、最低でも★4.0かな。
ずっと探してた!!
子供の頃に観て強烈に印象に残ってた映画。
もう1度観たくても題名も分からず、
役者さん達のお顔もぼんやりでずっと探してました…
ある日突然おばちゃまの顔降臨!
「あれは南田陽子さんだった気がする!!!」
と検索かけて見事ヒットしましたー!!!
子供の頃はガチで怖かったのですが、
今観ると(30年は経ったか…?)
ホラー度は低めだなと感じました。
むしろ独特の世界観にもってかれました。
今時の作品慣れてると
邦画の古い作品ならではの荒さ…
映像、特殊効果の古さに加えて
役者さんのセリフ棒読み感…展開の唐突感…
設定の無茶感…などなど…「昔の映画!」って感じ満載です。
ですが、画が大変美しく、
唐突感も作品の内容と何か調和してて、
古臭いというよりノスタルジックで好きです。
ホラー演出なども古いけどおどろしさ
がちゃんとあって安っぽい感じはあまり
感じませんでした。
明るさ、不気味さ、可笑しさ、妖しさ、おどしさ…
いろんな要素が代わる代わる押し寄せ
メリハリ効いてます。とっ散らかってる
ようで何か綺麗…
好き嫌い別れるとは思いますが、妖しい
世界に連れてってくれる作品です。
作品彩る役者さん達が本当可愛くて
美しいです!
「この人出てたんだ!若いなー!
可愛いなぁー!」ってなりました。
鰐淵さんがちょっとしか出ないけど
本当美しかった。
また観たくなるんだろうなと思います。
私のトラウマ映画
子供の頃テレビで観ました。メチャクチャ怖かったのを覚えてます。
『白髪の南田洋子』、『大場久美子がファンタというニックネーム』、『女性がピアノに食べられるシーン』、『屋敷中が血の海』、この4つしか覚えてませんでしたが強烈な印象でした。
しかし大人になってDVDを購入し20年ぶりくらいに観たら全く怖くなく、むしろコミカルでファンタジー色が強い映画だなという印象に変わりました。
この頃の神保美喜さん可愛いですね。惨劇の合間夕焼け空を見つめるシーンと、大きな古時計の中でこちらを見てニコリとほほ笑むスウィートを見て『ごめんね』とつぶやくシーン・・・が特に好きです。
大林宣彦監督初の劇場用監督作品です。
ハリボテ感満載のセットやチープな特撮が何だか手作り感があって良い。
人喰い屋敷
大林監督の独創性が凄い
これ初の劇場用作品だよな?
ヤバくね?
ホラー映画としては微妙っていうか、怖さより不気味さが勝つ印象。
ただ、他では見られない独特な演出が目を引く。晩年の作品に通ずるものを感じるし、マジで類を見ない感じ。
女の子が可愛い!
これも0点か満点のどちらかしか評点の付けようがない映画。
1977年公開の映画で、大林宣彦の監督デビュー作。
公開当時、当時小学生だったが見に行ったのだが、エラく怖かった記憶があって、そのため成人するあたりまで清涼飲料の「ファンタ」が何となく怖かったという(笑)
で、久々にDVDを購入して再見したのだが…
この映画のどこが怖かったのだろう?当時の俺は?
映像はおそらく意図的に、徹底してチープな書き割りやセットを背景に繰り広げられる。ロケで撮影されたらしきシーンはほとんど1シーンしかないほど徹底している。
また、特殊効果も恐ろしくチープ。
高校生の時に友人が文化祭で撮った自主映画の方がよほど"らしい"特殊効果だった、と思うほど。
まあ要するに、大林宣彦の「女の子を可愛く撮る」ことに振り切った映画なのかと。
池上季実子(当時18歳)や大場久美子(当時13歳)は今見ても可愛いったらない。特に池上季実子はその若さでその色気は何事だ?と思うほどの妖艶さも見える。
7人のメインキャストの女の子のうち2人(池上季実子と松原愛)は脱いでるし。
ようやるわ大林さん(笑)
当時20代前半の檀ふみもチョイ役で出てるし、セリフはないものの三浦友和まで出てる。
また南田洋子、小林亜星、尾崎紀世彦といった面々も出ていて、若き日の彼らを見るだけで楽しい。
公開当時から賛否両論だったのも分かるが、今見ると貴重な映像ですわ。
大林宣彦の変態的少女偏愛志向。だからカルト。
魔物が張る結界に少女達は一時踏み込み死に近付く。
チープな書き割りと貼絵な特撮で魔界の異様を巧く描く、まどマギの系譜。
池上や大場ら美少女を執拗にねぶる大林宣彦の変態的少女偏愛志向が原典と思しきスピルバーグから一線を画し、そここそが魅力に。
カルト。
全部食っちまえ
押入れの奥にあった古いアルバムを開いているようで、それが過去にあったらしい、記憶として追えぬ、しかし微かに同時代感が残っている70年代後半を示している。ゴダイゴの音楽がその感覚を呼び起こす。
若かりし日の女優達が拝めば、タイムマシンに乗ったような新鮮さを感じられる。池上季実子は美しく、大場久美子は愛らしい。神保美喜のクンフーが躍動する。鰐淵晴子の麗しさも健在である。
今の時代の新作だったり若い人から見ればとんでも無い作品だが
当時彼女達より少し年下で今はおっさんになった方から見れば今でも活躍する池上 神保 ブレイク前のまだおどけない大場久美子の若き姿を観て懐かしむ作品 中身はメチャクチャでお遊び的な作品なので❗
よかった
大林監督が亡くなって作品を見返そうと思い2回目。画面の加工がすごいという印象があったのだけどやっぱりすごい。狂ってる。池上季実子と6人の同級生が出て、あだ名がいちいち恥ずかしい。誰か最後まで生き残る人にスポット当てて描いていけばいいのに、そんなこともないのであまり個に思い入れることなく一人ずつ死んでいく。登場人物はそれぞれシンプルな個性で紋切り型。
後の作品を見る際の軸となる感じだ。
この“HOUSE”から行って来ます
先日亡くなった大林宣彦監督の商業映画デビュー作。1977年の作品。
なかなか見る機会に恵まれず、今回が初鑑賞。色々噂には聞いていたが、確かに聞きしに勝る。
見た人によって傑作でもあり、駄作でもあるが、間違いなくこれだけは言える。
カルト怪作!
お嬢様学校に通う“オシャレ”。
夏休みを仕事で留守の多い父と軽井沢の伯母の家で過ごすのを楽しみにしていた。が、父は再婚相手と3人で過ごそうと言う…。
オシャレは友達を誘って、伯母の家に遊びに行く事にした。
序盤はさながら美少女たちのPV。
明朗な青春モノとドタバタ漫画劇。
都会の街並みや軽井沢の風景画など背景が作画だったり、風変わりな作風はすでにこの頃から。
周りが自然に囲まれた伯母の家に到着。車椅子の伯母は嬉しそうに迎えてくれる。
…が、怪現象相次ぎ、一人一人消えていく。その度に、伯母が若返っていく。
実はすでに伯母は亡く、若返る為に彼女たちを食らう“人喰い屋敷”だった…!
まるでアサイラム作品のようなB級題材。
しかし、この異才の手に掛かれば、何とも形容し難い作品に。
この手の作品のお楽しみはスプラッター描写だが、直接的な生々しい描写や流血は避け、チープな特撮や合成で漫画チックなコミカルな表現に。
それでいて、きちんとホラーらしい生首や目玉の造形も。
スプラッターと言うより、ファンタジータッチのホラー・コメディ。
そこに、大林監督のやりたい放題を投入。
もう本当に、“怪作”としか言い様がない。
伯母には、戦時中婚約者を亡くしたという悲しい過去が。霊体となった今も待ち続けている。
本作の後に企画したのが、2017年発表の『花筐/HANAGATAMI』。反戦メッセージはすでにもう。
大林作品と言えば、美少女。池上季実子が何と初々しい。
大林監督の得意技の一つである“脱がせ屋”としても早々と。
リアルタイムで見た人はどう思っただろう。
スゲー鬼才が現れたorヘンな監督が現れた。
これから手掛けていく作品も傑作があれば、駄作も怪作も。
でも、どれを取っても誰も真似する事が出来ない唯一無二の大林作品。
その作品群はここから始まった。
だから敢えて言おう、名作であると!
日本映画のニューミュージック
虫の知らせというものは有るのかも知れません
何故か大林監督の映画が急に無性に見たくなり何枚かDVDを借りてきたら、訃報が飛び込んで来ました
斬新な映像です
21世紀の現代から何の予備知識もなく本作を観てもどこが斬新なのか分からないと思います
本作のような映像がいまでは当たり前になっているわけなのですから
昭和は歌謡曲か演歌しかなかった時代
そこに山下達郎さんなどのニューミュージックが生まれて日本の音楽界に革新が生まれたのです
ニューミュージックがその後のJ-POPの母胎になり、今日の日本の音楽のルーツはそちらにこそ根ざしていると思います
本作は日本映画のニューミュージックのようなものなのです
歌謡曲か演歌しかなかった日本映画を革新したのです
CM界の大林監督がいきなりメジャーの東宝でプロデューサー兼監督で映画を撮らせた東宝の凄さもまた驚嘆すべきことだと思います
大林監督は日本映画を革新したのです!
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