「40年前の日本の"廃れた市"が旅情豊かに描かれる!!」廃市 ナオックさんの映画レビュー(感想・評価)
40年前の日本の"廃れた市"が旅情豊かに描かれる!!
大林宣彦監督と言えば、まずは故郷・尾道であるが、この作品の柳川市もノスタルジック豊かな古い街並みがどこか尾道を思わせる!!
ただこうした街並みを旅情豊かに感じるのはあくまでも都会に住むものの感覚であって、実際にそこに住む者にとっては「この町はもう死んでいるよ」といったような感覚になるのであろう!!
石破内閣の元でも地方創生化が引っ切り無しに叫ばれるが、まずはその地域に住む人たちの気持ちが変わらないと再生というのは進んでいかないのであろう!!
地方都市ならではの村社会の世間の狭さと街の衰退ぶりが作品の中で見事にリンクされている、さすがは大林監督!!
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