劇場公開日 2025年8月1日

「サルの肉・・・」野火(1959) りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 サルの肉・・・

2025年8月13日
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鑑賞方法:映画館

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第2次世界大戦末期、日本の敗戦が濃厚となってきた1945年のフィリピン・レイテ島で、肺病を患った一等兵・田村は病院に行け、と部隊から追い出され、病院でも動けるから、と食糧不足を理由に入院を断られた。田村は同じく厄介者として見放されてた若い兵士・永松や、足を負傷し歩けなくなった中年兵・安田と出会った。飢えて熱帯のジャングルをさまよう田村は、道中で出会った別の部隊と行動を共にしたが、米軍の戦車による一斉砲撃により他の兵士が全滅してしまい、空腹の中、サルの肉を食べ・・・そんな話。

戦後80年企画の4Kリバイバル公開で劇場鑑賞。
敗戦濃厚な戦争末期のフィリピン、まさにこんな状態で、戦う気力もなく、飢餓と孤独に苦しみ、死人から靴を盗むような物不足の状態だったのだろう、悲惨な戦場を描いた映像に衝撃を受けた。
サルの肉・・・しかないよなぁ。実際に生きるために死人の人肉を食べたという話は聞いていたが、生きてる人を銃で撃ってサルの肉だと言って食べたという事もあながちフィクションではなく事実有ったのだろう。
闇雲に人命を無駄にしていたように感じ、もっと早く降伏出来なかったのかとあらためて思った。
船越英二が焦点の定まらない肺病の兵士役をが熱演してた。

りあの
りかさんのコメント
2025年8月28日

何度もご丁寧にありがとうございます♪
本作観ていませんが、劇場鑑賞されたのは羨ましいですね。
原作同じながら違う作品になっているようですね。

りか