劇場公開日 1981年8月8日

「可愛そうな話、 泣ける」野菊の墓 KEOさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5可愛そうな話、 泣ける

2020年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

・現在の感覚で観てしまうので、可愛そうで泣ける
・ただ、明治時代なら、好きでない人と結婚する話は、
  男女が100人いたら、30~60人はいたかも知れない
  → 結婚には家長の許可が必要だったし
  → 「好きな人と結婚する」の考えは、少数だった
  → 資産家なら、2男でも、末女でもダメだった気がする
  → なので、現在の感覚なら政夫の母:きく、の考え方は
    「鬼婆」の評価となるが、当時は普通だった気がする

・なお、財産が少ない庶民は、長男以外ならある程度、恋愛結婚はいた気がする

・それと、現在でも、子供を宿してたら、相手の了解がない場合、
  そのまま、黙って嫁いだらダメだろう

この下からは、誉める部分
・この映画(物語)は、骨格が良い
  → 特に民子の最期の部分
  → 死ぬときに、貰った手紙を大事に持ってたとは、
      男にとって、この上ない、無上の光栄だな
  → この部分は泣ける
  → 「主役や助演の演技が下手」など無視して可

・骨格が良いので、映画やドラマが何度も作られる、及び、似た物語が作られる
  → 武者小路実篤の「愛と死:1939年発表」や、
      大江賢次の「絶唱:1958年発表」は、少し似てるもんな

・私にとって、泣ける、良い映画でした

KEO