ねじ式のレビュー・感想・評価
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こんなもんだったかなあ
売れない漫画家のツベは、内縁の妻国子と暮らしていたアパートを追い出されてしまう。住み込みの仕事を見つけた国子と別居することになった上、彼女から別の男性の子の妊娠を告げられ、放浪の旅へ。たどり着いた宿の娘と世帯を持ったり、メメクラゲに刺された夢を見たりする。
つげ義春の「もっきり屋の少女」「やなぎ屋主人」「ねじ式」などを映像化。「ねじ式」だけ昔読んだことあります。こんなもんだったかなあ、というのが正直な感想でした。覚えていたのは、メメクラゲ、目医者、血管につけたバルブくらいですが。映像は赤いフィルターが濃すぎて、暗くて重くて笑えなかったのが残念。
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~メメクラゲ~
粗悪なB級ポルノ
映像化する旨味があまりにもない気がする。
しかし石井輝男のキャリアを鑑みると迂闊にストレートな罵詈雑言が吐ち散らせないのがもどかしい。セリフを原作からほとんど変更しなかったことや、敢えてチープな撮影技法を多用していることにも何か意図があったのではないかと勘繰ってしまう。
おそらくそういった見る側のメタ的事情も織り込んだうえで撮られた単なる悪趣味映画といったところなのだろうけれど、そういうのってズルいからどちらにせよあまり好きになれない。
私が原作未読であったならばより平坦に、「粗悪なB級ポルノ」という所感くらいしか抱くことができなかったと思う。
『もっきり屋の少女』に関しては原作のバランス感覚のよさを改めて思い知らされた。これは水木しげる風に人物造形が戯画化されていればこそかろうじて文芸として成立するものであって、それを実際の人間に演じさせるとかくも不愉快で平板な児童ポルノに落ちぶれてしまうのだな、と。
完全なアート作品と見れば
嫌じゃないんですがこの古い、嫌悪感。
疎外感は消えるか
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