忍術猿飛佐肋

劇場公開日

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解説

戦国末期を舞台に中年の猿飛佐助を活躍させた時代物喜劇。脚本は長内英光、監督は脚本も執筆している「さらば夏の光よ」の山根成之、撮影は「遺書 白い少女」の竹村博がそれぞれ担当。

1976年製作/84分/日本
配給:松竹

ストーリー

戦国時代の末期。甲賀流忍術の名人・戸沢白雲斎のもとで永年の忍術修業を終え、免許皆伝を与えられた猿飛佐助はすでに36歳になっていた。その後は、真田幸村の諜報員の一人として、名も犬飼左門と変えて徳川方のいろは城の御納戸役になりすまし、昼はまったくの腰抜け侍、夜になると忍術を縦横無尽に駆使して天井裏をはい回り情報収集活動をしていた。いろは城には楓という美人の奥女中がおり、佐助はすっかり惚れてしまった。ところが、この楓こそがいろは城の忍者の頭領・千田六右衛門のナンバー・ワンのくノ一だったのだ。折しも佐助は手に入れた密書を手土産に九度山の幸村の許へ戻った。ところが、この密書は、徳川方に組せんとする諸大名の盟約を誓った血判状であり、これが盗まれたと発覚すればすぐにでも合戦が始まるかも知れないと、幸村は密書を元の場所に戻すように佐肋に命じた。その頃、六右衛門と楓は姿を消した犬飼左門が猿飛佐助であることを知り、一計を策した。楓は城に戻って来た佐肋に、以前から好意を寄せていた、と言い寄ったのだ。人の良い佐肋は、自分の正体を明かしてしまうのだが、それでは九度山で結婚して下さい、という楓に天にも昇る気持。しかし、道中、佐肋はあまりの嬉しさに酒を呑みすぎたために、怒った白雲斎は佐助の巻物を忍術で取り上げてしまった。忍者の掟である、恋と酒に溺れてしまったからだ。九度山に着いた佐助は白雲斎の機嫌直しのために好きな酒を止め、それに楓の歓心を買うのに毎日努力の連続。そんな佐助に楓は申し訳ない気持ちを持ち始める。しかも、諜報活動をしてはその度に失敗し、霧隠才蔵にその正体を疑われ始めた。そしてついに、六右衛門が忍んで来て、一日も早く幸村を暗殺せよと命じた。そこで楓は佐肋と祝言することにした。祝言の席上、祝酒の中に眠り薬を混ぜ、その眠りに乗じて時限爆弾をしかけて真田勢を全滅させようというのだ。有頂点の佐助は、「楓こそくノ一」という才蔵の反対を押し切って、祝言することにした。いよいよ祝言の日。二人は三々九度の盃を交すが、佐助は禁酒しているので酒を口にせず、酔ったふりをしていたが、新郎新婦以外の者が眠りこけた頃、楓が抜け出すのを見て、才蔵の言った通りだったので怒りが込みあげて来た。その時、佐助の急を知った白雲斎は封印を切って術を佐肋に戻し、術の戻った佐助は楓と六右衛門を追った。そして、佐助は楓を得意の術でしばりつけると、六右衛門と対決、苦難の末に倒した。楓は忍者の掟どうりに殺してくれと佐助に頼み、佐助は命賭けで惚れた楓に涙をのんで刀を振り上げた。その時、真田屋敷の方で大音響。--しかし、それは楓が爆弾とすり替えておいた美しい花火だった。夜空に咲く花火の下で、二人はいつまでもみつめ合っていた。

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