続人間革命
劇場公開日:1976年6月19日
解説
「人間革命」の続篇。戸田城聖が数々の事業に失敗を重ね、その苦悩の中で創価学会活動に専念する姿を描いた池田大作原作の「人間革命」の映画化。脚本は「砂の器」の橋本忍、監督は「ノストラダムスの大予言」の舛田利雄、撮影は「東京湾炎上」の西垣六郎がそれぞれ担当。
1976年製作/159分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1976年6月19日
ストーリー
“一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にするのだ”--敗戦の焼野原に一人起った戸田城聖は、真実の仏法による民衆救済を心に誓った……。前会長・牧口常三郎と創価学会の第一回総会を無事に終えたある日、幹部とともに座談会に出席した戸田は、彼を斬りつけるような鋭い質問をする山本伸一という19歳の青年を知った。その時、戸田は、27年前の牧口と自分とを想い甦らせた。それから10日後、昭和22年8月24日に山本は入信した。戸田は学会を支えるべき事業の日本正学館の経営に苦労しながらも、秋に第2回総会を開催した。だが、会員は増加してはいるが、会員全体の教学への熱意、積極的な折伏、力強い組織作りにはまだまだ欠けていた。そんな時、入信した妻に離婚を申し入れられたやくざの夫が、仲間を引きつれて座談会の席上に乗り込む、という事件が起きた。その場を泉田支部長がおさめた翌日、この事件は意外な形で解決した。やくざ達の組長が、かつて座談会に出席したことのある特攻くずれの男、島谷だったからだ。夏季講習会には飛躍的に増加した受講者が集まり、戸田の講義を中心に熱心な勉強会が行なわれていた。その受講者の一番後ろの席に山本伸一の姿が見える。戸田は、かつて豊多摩刑務所で悟った十界論の仏界--仏とは自分自身の命である--を、静かに力強く語った。形容もできない程の衝撃につつまれた伸一は、翌日からは最前列の席をとり、真正面から戸田と相対した。そしていつしか、あまりにも大きな感動に我を忘れるのだった。やがて、戸田は伸一を正学館に採用した。「冒険少年」は伸一の発案で「少年日本」と改題、内容も一新して、編集長には伸一が任命された。戸田は精力的に事業と学会の活動を続けたが、日本正学館と東光建設信用粗合の経営が思わしくなく、ついに営業停止となってしまった。戸田は、この責任が学会に及ぶのを恐れ、学会理事長の職を幹部の三島に譲った。深い虚脱感に襲われる幹部一同、特に入信して三年目の伸一は涙を流した。どこで聞いたのか、島谷組長が、戸田に対し資金援助を申し入れた。しかし戸田は大いに感謝したものの、資金の性格上、受けるわけにはいかなかった。島谷は戸田の立場を心から理解した。数日後、戸田のもとへ島谷から、これから修羅の世界へおもむく、という電話がかかった。戸田と伸一は島谷が暴力団同士の血の抗争に向かったことを知り、現場にかけつけたか、すでに遅く、島谷は息を引きとった。数日後、戸田は大石寺、御宝蔵の前に正座し唱題を続け、広宣流布の道をただ一筋に実践していくべきだったことを悟った。御宝蔵の前に倒れ伏していた戸田に声をかけたのは伸一だった。戸田は伸一に出直しの決意を告げた。「神……俺はな、俺一代で現在の七千五百を十倍の七万五千、いや百倍の七十五万世帯までにしてみせる。その七十五万を七百五十万世帯にするのは、お前だぞ……」
スタッフ・キャスト
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戸田城聖丹波哲郎
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戸田幾枝新珠三千代
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戸田喬一山田慶造
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山本伸一あおい輝彦
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日蓮仲代達矢
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三島由造稲葉義男
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山平忠平森次晃嗣
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小西武雄浜田晃
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原山幸一長谷川明男
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関久男児玉泰次
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清原かつ夏純子
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泉田黒部進
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福田たけ記平佳枝
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三川英子徳永れい子
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奥村桑山正一
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女事務員川口節子
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女事務員高橋百合子
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北川直作田島義文
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藤崎陽一浜田寅彦
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岩森喜造加藤和夫
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本田洋一郎内田稔
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千谷ハツ春川ますみ
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金木尾藤イサオ
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金木ユリ子山田はるみ
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黒川岸田森
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歓喜寮僧侶加賀麟太郎
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栗川名古屋章
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堀部十郎富田仲次郎
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信子大竹しのぶ
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母親石井トミコ
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父親人見清
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東洋銀行支店長小泉博
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湯浅志村喬
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西条八十夫人音羽久米子
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警察の受付人見明
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西山常田富士男
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少年頭師佳孝
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大井徹弘松三郎
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信用組合役員門脇三郎
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信用組合役員久遠利三
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加藤中谷一郎
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滝田勝部義夫
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内外新聞記者橋本功
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山中検事新克利
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桑島検事青木義朗
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牧口常三郎芦田伸介
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島谷渡哲也