「本当に長い一日」日本のいちばん長い日(1967) ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に長い一日
午前十時の映画祭で鑑賞。
74年前の日本。ここまで考えが違うのだとびっくり。
まるで宇宙人を見てるみたいに登場人物の気持ちがまったくわからなかった。価値観っていうものはあっという間に変わっていくもんだな。
日本が降伏を発表するまでの一日の出来事を描く作品。
終戦の日にこんな事が起こっていたなんて知らなかったと反省。もっとずっと前に学校とかで見ておくべき映画。
登場人物の表情豊かな顔をアップで写していく演出が印象的だった。見てる時はわからなかったけど、エンドロールで数々の名優達が出ていてはぁ〜となった。それぞれのキャラが濃かったもんな〜。
天皇の顔をはっきり見せず、手前の人物などで隠す描き方は当時の天皇という存在のあり方を表していて面白いなと思った。もしかしたら、映画を撮影した22年後でもそうだったんだろうか?
いくつか喋ってる言葉の意味がわからない部分もあったが、
157分という尺で身をもって長い一日を体験した気になった。
一般の人の気持ちを描かない本作を見て、昔読んだ手塚治虫の漫画『紙の砦』で終戦に手を挙げて喜ぶ手塚少年の姿を思い出した。
コメントする