「重厚な重厚な社会派」日本の熱い日々 謀殺・下山事件 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
重厚な重厚な社会派
実際にあった事件。
国鉄王と呼ばれた下山が不審な死。
他殺か自殺かはっきりしないままうやむやになり
もはや時代は平成の世となってしまいました。
この事件の捜査にあたった刑事の回顧録でも、
自殺にしては謎が多すぎるが
なし崩しに捜査本部も解散してしまったと
あったように思う。
映画はこの事件を執念で追い続けた
新聞記者の目線から語られていくのだが
徐々に大きな陰謀の陰を感じることになる。
時代に翻弄される日本をみるような気がした。
戦後も売国奴がいた、あるいは
今もいるのだといっていいんだろうな。
もはや戦後ではない、そう言った首相がいた。
しかしずっと戦後を引きずり続けた
アンダーグラウンドがあるのだ。
平和は薄氷の上にかろうじて成り立ってる、
そんな感覚に寒気を覚える映画だった。
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