「虚栄心を捨て去って」アメリカン・ビューティー いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)
虚栄心を捨て去って
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家族関係は冷え切っていて、仕事もリストラ寸前。しまいには娘の友人に性的興奮を感じる始末。ダメダメで情けない父親レスターだが、ある時吹っ切れて、感情を解き放ってから、生き生きし始める。
家族関係が悪化するにつれ、対照的にレスターの幸せが増していってるようで面白かった。
隣人のリッキーは盗撮したりと異常なように見えるが、ソーラは惹かれていく。初めは友人ミーナばかり注目されていて不満で、盗撮といえど自分を見てくれて嬉しかったからだと思っていた。ソーラ含め主要登場人物は皆んな虚栄心に満ちている。そのなかで、リッキーだけがありのまま純粋でいたから惹かれたのかな。
今作から、見栄張って生きているといつか爆発しちゃう。その前にありのままになってみれば本当の幸福に気づけるよというメッセージを感じた。
ケビンスペイシーは俳優として復帰はもう無理そうだけど、もったいないなぁ…
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