劇場公開日 1980年8月2日

「夏目雅子の美しさに見惚れる」二百三高地 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0夏目雅子の美しさに見惚れる

2019年11月29日
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このレビューに 最初 日露戦争についての意義や考察を長々と書いていた。

海軍からの強い要請の意味、この時代の世界情勢。

そして携帯の操作をいくつかしてる間にさっぱり消えた。

あ〜もう〜!
と思ったが。

この映画を今 見ようとする人なら、そんな事はご承知なのだ。語り尽くされた話なのだ。もうそんな事は書かなくていいのだ。

歴史物の映画は、もとからネタバレ。
どうなるかなどわかり切っている。
それを いかにドラマチックに魅せるか。

そう思えば この映画は成功している。

役者としていちばん油の乗り切った俳優たちが、ごっそり出ていて 現場はさぞ大変だった事だろう。

当時のキリスト教系の思想家たちが、平和を訴え
戦争を批判するも
時代がそれを許さない。

もし 日本がこの決断をしなければ、どうなっていたのか。
ロシアの西側にある小さな国々のその後を見るにつけても恐ろしい。
しかもロシアは太平洋側に不凍港を求めていた。

その後の長い期間 ソビエト連邦として左派をリードし続けた巨大で獰猛な国家。

理不尽な事を平気で
「そんな約束しましたっけ?」とあっさり言いのける厚顔ぶりは 美しい国ロシア な〜んて言ってる場合じゃない。
シベリア抑留も国際法違反だし
戦後の樺太への侵入にもその片鱗が見える。

伊藤博文が 心の底から恐れたロシアという国は、
平和という柔らかな武器で対待出来る相手ではなかったと
私も判断する。

何万という先人の命と引き換えに
今ある我が国の平和と

日本が最も良い時代(この先はわからないので)
に生きている事に

本気で感謝する。

asica