「監督今村がつくった日本映画学校のヤバさ」にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活 シャムシュローシェさんの映画レビュー(感想・評価)
監督今村がつくった日本映画学校のヤバさ
冒頭の牛のト殺とベトナム捕虜の処刑4体を比べる所から今村のスタンスがわかる。味噌もクソも一緒たく論理。
米軍相手のバーのおかみという体の女性が主人公で戦後がかたられるわけだが、サヨク作家がサヨク活動家の目を通して日本という国を批判したとしか感じられない。警察官と付き合う件など、これもうスパイやん、という小狡さを笑って話すのも反社人間の特徴。この頃の共産党運動がのちの全共闘運動に名を変え日本を蝕んでいく。
戦争を起こしたその反動といえばそうであるだろうし、人がそうやって生きていくのもある程度理解もするが、問題なのはその論理を令和の現代でも右も左もまだわかっていない青少年に映画を通して教える今村を、わたしは評価しない。学校にしてもなくなった方が日本映画界にとって良いと思う。
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