劇場公開日 1982年11月1日

「地べたからの目線で記録する大切さ」ニッポン国・古屋敷村 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

未評価 地べたからの目線で記録する大切さ

2025年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「さようなら昭和百年」特集で鑑賞

 1980年の段階で、今の言葉で言えば限界集落、山形県の山奥にある僅か8戸の古屋敷村でその自然と人々を記録した3時間半に及ぶ長編ドキュメンタリーです。

 耕作に適した土地は殆どない上に冷害の被害が当たり前にやって来る土地で、炭焼きや養蚕などで人々は土地にへばりつく様に暮らしておられます。子供は勿論、若者すら一人も出て来ず、お年寄りばかりが語り続けます。でも、そのお話が抜群に面白いのです。ニッポンという国の歴史と地理を上からではなく、地べたから蟻の目線で一つ一つ記録して残す事が如何に大切かがよく分かります。2025年現在、この村にまだ人は住んでおられるのでしょうか、茅葺きの家はどうなっているのでしょう。

 そして、それまで三里塚の記録を長年続けてこられた小川伸介さんが視線をこちらに移されて来たのが、分かる様でいて少し意外な気もしたのでした。

La Strada