続西の王将・東の大将
劇場公開日:1965年6月20日
解説
「日本一のゴマすり男」の笠原良三と「青春前期 青い果実」の池田一朗が共同でシナリオを執筆、「無責任遊侠伝」の杉江敏男が監督した“王将・大将”シリーズ第二作目。撮影は「続社長忍法帖」の鈴木斌。
1965年製作/92分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1965年6月20日
ストーリー
住丸商事の同期の桜天満誠と神田敬次郎は、ライバル意識を燃やして、ハッスルしている。現在天満は弁天漁業と神田は東名製鋼と取り引きに入っていた。この二人が取引先接待に使っているクラブのママ悦子は、二人が新入社員当時、大阪で通いつめたホステスだった。二人はまたもや、悦子攻略にしのぎをけずった。だがこの勝負は天満にあがり、天満は悦子と楽しい夜を過したが、悦子のパトロンが住丸商事の権藤専務と知って一目散に逃げ出した。そして天満にたきつけられた神田は、有頂天で悦子の所へ押しかけたが、権藤専務と顔を合わせてしまった。また、それに輪をかけて、神田の取引先東名製鋼が倒産した。東名製鋼の鉄材が、われ先にもち去られる光景を見た神田は、同情して得意の空手で彼らをなぎ倒した。弁天漁業の取引に成功した天満と神田の泣きっ面は対照的であった。だが神田の男気に惚れた権藤は、二人を係長として大阪に転勤を命じた。大阪に来た二人は、またも美人芸者寿々子を争う破目となった。今度は凱歌が神田にあがった。しょげる天満の前に取引先の女重役片桐あや子が誘惑の手をのはした。あや子は、住丸商事から融資を受けるために神田にも、手を伸ばしていた。二人ともお熱をあげてせりあった結果、この融資は見事成功、二人は課長心得として再び東京へ戻ることになった。東京に向う特急の中、二人はあや子に贈られた同じ背広を着て、またもや意欲をもやしていた。