「過酷な物語を俯瞰の世界から見つめた作品、だから響かない人には響かない」楢山節考(1958) 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
過酷な物語を俯瞰の世界から見つめた作品、だから響かない人には響かない
幕が上がる。
木下恵介監督
作品ごとに表現を変える。
作り手として怖いはず。
それでもやった。
まず「舞台を見よ」
人は舞台を前にする。
その覚悟で鑑賞させる。
貧しい農村の貧しい一家
明日の糧も明るくは無い。
ある一定の老人は山へゆく。
母を捨てに行かねばならない男、
その悲しみ、当たり前さが怖い。
どん底の気分になる。
「子供達には迷惑はかけられない」
今も高齢者に通じる精神として
架空では済ませられない物語。
この映画には距離がある
舞台と客席の距離がある
まずは貴方が考えなさい
監督は客観的に表現した。
流石と思う。
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