「素晴らしいロケ」泥の河 クネーゴさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしいロケ
 宮本輝さんの小説が大好きであり中でも泥の河は好みなので映画で見たらガッカリするかと心配していましたが、とても良い作品でした。
 少年二人の心の交流とそれを見守る主人公両親の温かさが丁寧に描かれた素晴らしい映画です。
 昭和55年前後に昭和31年の風景を見つけるのは困難であったと思われますが、素晴らしいロケ撮影となっています。原作を読んだことがあるのですが、本映画は原作の空気感を驚くほど正確に再現しています。
 少しだけ残念に感じたのは、加賀まりこさん演じる廓船の母親が小綺麗すぎてボロ船で売春しながらギリギリの生活をしているような雰囲気が感じられなかったことです。
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