「まだ戦争の傷を背負っている人々の想い。名作だ。」泥の河 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
まだ戦争の傷を背負っている人々の想い。名作だ。
原作は数年前に読んでいる。名作だ。あらかたは忘れてはいるが、切ない物語だったことは記憶している。地元の図書館にたまたまDVDがあったので、鑑賞する気になった。公開時、評判が高かったが、今まで観たことはなかった。
蟹をいたずらで燃やす場面は、すっかり記憶から落ちている。また、最後の別れの場面で、原作では送別の挨拶があったような気がしたけれど。映画ではくどいなと感じた。
どちらにしても、まだ敗戦の影を引きずっている高度経済成長前の庶民の生活が良く描けている。白黒映画での撮影が成功している。
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