「役所広司が50人峰打ちの大立ち回り!!」どら平太 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
役所広司が50人峰打ちの大立ち回り!!
2000年。監督:市川崑
世知辛い社会に生きる現代人には溜飲の下がる映画です。
江戸幕府から或る小藩に出向を命じられた町奉行の小平太(通称どら平太)。
その役目は小藩の不明瞭な会計と「壕外」と呼ばれる治外法権となった
ヤクザや商人の仕切る地区の浄化に派遣されたのだ。
どら平太(役所広司)の野放図なキャラクターと滅法強い。
殺さない剣は「峰打ち・・・刀の背で打ち気絶させる剣法)
どら平太のやり口はほぼスタンドプレイです。
こんなに「上手くいくメェー」
が本音ですが、一匹狼が、小藩の腐敗を根っ子から正す所は、胸がすきます。
1969年に4騎会(黒澤明・木下恵介・市川崑・小林正樹で作った会)が、
「世界をあっと言わせる映画を4人が好きなパートを演出して撮ろう」
計画は頓挫したが、市川崑がこの企画を引き継ぎ完成させた。
欲を言えば、役所さんも良かったけれど、三船敏朗で観てみたかった。
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