東京暮色のレビュー・感想・評価
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思い切り可愛がってあげる!
1957年 4月30日 って事はこのストーリーの中で起こる出来事が、ちょうど自分と重なると思った。
異邦人の初頭
『今日ママンが死んだ』が頭に浮かぶ。
堕◯に対するアイロニーか?
『お天道さまが黄色に見えるゾ!』
正確には『太陽が眩しくて◯◯◯』
やはり、堕◯に対するアイロニーか?
『私死にたくない。もう一度やり直したい』
これは凄い。傑作だ。
大◯渚監督のさっき見た映画がボロク◯に見える。
追記
お父さんの本当の娘だったのか?
それが引っ掛かった。
娘達の葛藤
光と影の美しい映像。
古き日本の風情に、ほんわか、ほのぼの、
冒頭の熱燗でこちらも心温まると思ったら…
訳アリ家族の話でした。
“East of Eden” から誘導されたけど、前情報もなく観たので、小津作品らしからぬ異色な?設定に驚きました。笑顔の素敵な原節子さんのしかめっ面が多い。
女性の貞操観念が揺らぐと、不幸が連鎖するとでも言うのでしょうか…。
子供達を捨てる喜久子。
堕胎する明子。
娘のためにと、ノイローゼ気味の夫とやり直す覚悟を決める孝子。
ロールモデルがいない娘達に、どう良妻賢母になれと言うのか。
それ以前に、男性側のダメんずっぷりも顕著です。
若者の心を弄ぶ富田。
無責任で弱々しい木村。
女性の孤独や悩みに鈍感な周吉と沼田。
鈍感と言えば叔母の重子もですが…(^_^;)。
現代なら、女性の独立と決断の象徴として喜久子はそれほど責められないのでしょうが、やはり本作では、男を追いかける女性ははしたなく、「家庭から逃げる」喜久子や明子が悪女なのに対し、「家庭に留まる」という「賢い」選択をする孝子は聖女という立ち位置な感じでした。幼い娘に八つ当たりする男なんてとんでもないと思いますけど。
アプレやズベ公とは非行少女のことのようで。明子はもう成人している?のに補導の対象になるとはね。嫁入り前の娘が夜の街を出歩くなってことですか。
喜久子の行きつけは、”Bar Eden” の向かいの飲み屋。
金鳳堂眼鏡店の看板は、正に “The Great Gatsby” のbillboardそのもの。不貞や不誠実を監視する目、欲望が招く破滅の象徴でしょうか。
木村に言われて傷付いた質問を喜久子に投げかける明子。孝子は喜久子を責めましたが、もし木村が明子にプロポーズするか、せめて逃げずに寄り添う姿勢を見せていたら、明子は死ななかったと思うのですが…。
明子死亡後、家族の悲しむシーンがないことに違和感。
明子に来る縁談の写真、1人は錦之介似。
有馬稲子と中村錦之介が結婚するのは本作の数年後なので、偶然ですかね(^^)。
立ちパチンコにびっくり!
椅子なくしたら、依存症もなくなるかも?
プリミティブな動物本能でしょうね。
映画「東京暮色」(小津安二郎監督)から。
父娘ではなく、母娘といった親子の愛情をテーマにした、
作品だな、と感じながら、メモしていたら、
偶然にも、こんな台詞にぶつかった。
「親子の愛情なんてものも、考えてみりゃあ、
一番、プリミティブな動物本能でしょうね」
小津監督らしい独特の英単語が入った台詞。(笑)
ふだん、そんな会話をしないだろうと思いながら、
やっぱり気になって、選んでしまった。
「プリミティブ」とは「原始的なさま。また、素朴なさま」
「自然のままで、文明化されていないさま。原始的」
なるほど「親子の愛情は、一番素朴な動物本能」ということ、
好きだ、嫌いだ、という感情ではなく、理屈抜きに、
親は子どもを命がけで守る本能だということだろう。
と考えると、現代の親子関係は「プリミティブ」ではなく、
「複雑」ということか・・。
「複雑」って、英語は「コンプレックス」だったよなぁ。
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