「プリミティブな動物本能でしょうね。」東京暮色 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
プリミティブな動物本能でしょうね。
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映画「東京暮色」(小津安二郎監督)から。
父娘ではなく、母娘といった親子の愛情をテーマにした、
作品だな、と感じながら、メモしていたら、
偶然にも、こんな台詞にぶつかった。
「親子の愛情なんてものも、考えてみりゃあ、
一番、プリミティブな動物本能でしょうね」
小津監督らしい独特の英単語が入った台詞。(笑)
ふだん、そんな会話をしないだろうと思いながら、
やっぱり気になって、選んでしまった。
「プリミティブ」とは「原始的なさま。また、素朴なさま」
「自然のままで、文明化されていないさま。原始的」
なるほど「親子の愛情は、一番素朴な動物本能」ということ、
好きだ、嫌いだ、という感情ではなく、理屈抜きに、
親は子どもを命がけで守る本能だということだろう。
と考えると、現代の親子関係は「プリミティブ」ではなく、
「複雑」ということか・・。
「複雑」って、英語は「コンプレックス」だったよなぁ。
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