「トラウマ級のスプラッター」DOOR kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
トラウマ級のスプラッター
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702号室に住んでいた本田家族。ゴミ出しの曜日を間違えて捨てたとき、そのゴミ袋が部屋の前に置かれていた。それだけでも恐怖の始まりのような気がしたが、本線とは関係がない。営業電話の勧誘や個別訪問も多そうな団地。夫(下元)は「国民総背番号制が始まったのかな」などと呟く。
堤大二郎演ずるセールスマンが「パンフレットだけでも」と左手でチェーンロックのかかったドアの隙間からパンフを入れようとしたとき、バタンとドアを強く閉めてしまった靖子。骨には異常はなかったのだろうか、爪が真っ黒になるほど酷い状態になっていた。
復讐心からか、最初は本多家の様子を探るようにしていた堤。奥さんがキレイな人だと感じた時からストーカーへと変身する。隙をうかがって自宅に侵入する堤。そこからはシチュエーションホラーとなり、レイプすることをうかがっていた様子だが、過剰に反応する靖子はとにかく残虐なまでに抵抗する。チェーンソーで風呂場のドアを壊す堤。抵抗してフォークで堤の顔を刺す靖子。堤は徐々に傷だらけになっていくが、レイプしたいという願望は持ち続けている。
俯瞰シーンとなって3LDKの部屋で鬼ごっこ。とうとう捕まったかと思ったが、フォークで腹を刺し、息子がバットで殴る。そして靖子はチェーンソーで首を斬り男を絶命させたのだ・・・
和製スプラッタームービーとしての評価もあるが、売れないセールスマンの悲しきストーカー行為としてとらえると、虚しく終わるところが絶妙だ。
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