天使のはらわた 赤い閃光のレビュー・感想・評価
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川上麻衣子の熱演
雑誌編集者として働く名美は、AV撮影現場を取材する最中に忌まわしい記憶を思い出した。9年前、高校生だった名美は高校からの帰り道に見知らぬ大男に脅され、レイプされ、それ以来、男性恐怖症に陥っていた。ある夜行きつけのバーで泥酔した彼女は、ラブホテルのベッドで目を覚ました。名美には記憶がなかったが、室内にセットされたビデオカメラと男の死体を見つけ、とっさにカメラからビデオテープを抜き取り部屋を飛び出した。自分が男を殺したのではないかと動揺する彼女のもとに、その状況を知るという電話が掛かってきた。さてどうなる、という話。
石井隆Returnsでのリバイバル上映を劇場鑑賞。
現実と妄想が交錯し、実は何が真実だったのか、観終わってもよくわからなかったが、とにかく、名美役の川上麻衣子が胸をバンバン出して、濡れ場を演じてたのが素晴らしい。
ラストのビデオが真実なら、恐ろしい結末だが。
早見典子や根津甚八も良かったが、彼女の前では霞んでしまうほど。
それほど川上麻衣子が光ってた。
彼女にあそこまでの演技をさせた石井隆監督もすごいと思った。
女優、川上麻衣子はもっと評価されて良い。
川上麻衣子さんの魅力が凝縮された代表作‼︎
石井隆節を堪能出来る
天使のはらわたシリーズ最終章
大胆でハードな濡れ場のシーンが多い本作ですが、輝くように美しい肢体を川上氏は惜しげもなく披露、鮮やかな返り血の真紅ともあいまって、もはや芸術の領域、艶やかな映画ですね。
2022年5月に逝去された映像作家・石井隆氏の没後3年に合わせた初期傑作4作品が上映中。本日は『天使のはらわた 赤い閃光』(1994年)にて主役・名美役を演じた川上麻衣子氏舞台挨拶付き上映を池袋HUMAXシネマズさんで鑑賞。
『天使のはらわた 赤い閃光』(1994年87分)
『天使のはらわた』の映画シリーズとして最終作で6本目。
本作の名美役は川上麻衣子氏、村木役は根津甚八氏。
名美を陰ながら支える行きつけのバーのママを『ラブホテル』(1985)で名美を演じた速水典子氏。
雑誌編集者として働く名美は高校時代の帰宅途中で起こった忌まわしい出来事がトラウマで男性恐怖症に陥る。
ある夜、泥酔した名美はラブホテルで目覚める。室内には行為が撮影されたビデオカメラと見ず知らずの血みどろの中年男性の死体が転がる。
咄嗟にビデオテープを持ち出し部屋から飛び出した名美だが、別の目撃者から脅迫電話がかかってきて、村木に相談、真犯人を突き止めようとするのだが…。
真犯人が二転三転する実に良くできたサイコスリラー。
名美役の川上麻衣子氏が男性恐怖症に悩みながら、徐々に村木を受け入れる難役に挑戦。
大胆でハードな濡れ場のシーンが多い本作ですが、輝くように美しい肢体を川上氏は惜しげもなく披露、鮮やかな返り血の真紅ともあいまって、もはや芸術の領域、艶やかな映画ですね。
『その男、凶暴につき』(1989年)の妹役も印象的で出色でしたが、本作も白眉でしたね。
上映終了後には川上麻衣子氏登壇の舞台挨拶も実施。
撮入前に監督から朝までゴールデン街で飲み明かしながら名美という人物をしっかりと講授され、自身も原作コミックを熟読したとのこと。
撮影期間も10日間しかなくほぼ徹夜だが、返り血のシーンは監督も執拗にこだわり、朝まで4~5回リテイクしたなど貴重な話が盛りだくさんでしたね。
川上麻衣子氏も変わらず快活でお美しく、最前列でドキドキでした。
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