劇場公開日 1967年4月15日

「女優御二人の美しい演技。」妻二人 なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0女優御二人の美しい演技。

2025年5月31日
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鑑賞方法:VOD

興奮

驚く

斬新

ああ、この余韻。
増村保造監督のルックは、なんだか影の深い油絵のようで、
昭和40年前半の時代背景にも相まって安くなりそうなドラマを哀しい人の性に昇華させる。
男のために自ら背を向ける女(岡田茉莉子)。
頑張っても、その場を取り繕うだけの、気疲れの絶えない愛にすがる女(若尾文子)。
女優御二人の美しさと、余裕のある演技、
唸る酔える。

増村保造監督の映画、観ていない作品まだまだあるんだと改めて気がつく。
昔、一時期、僕の中で増村保造ブームが起り『青空娘』『卍』をくり返し観ていた時があった。
他にも何作か観たが多作なので全てを観ることは難しい。

昭和5〜60年代に、火曜サスペンス劇場や土曜ワイドで見たような話だが、
本作公開は昭和42年。
映画(大映)って凄いなぁ。

なかじwithみゆ