「椎名誠ワールド」中国の鳥人 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
椎名誠ワールド
原作が椎名誠なんですね!商社マンの和田(本木雅弘)がひょんなことから雲南省に出張することになり、そこで妙なことに巻き込まれていく展開は、ちょっとヒッチコック的で面白かったです。怪しげなヤクザ(石橋蓮司)やら変な言葉使いの通訳(マコ岩松)やら、とにかく登場人物らがみんな変だ!未開の山奥へぐいぐい入っていき、妙なキノコを食べたり、スッポンが牽引するイカダに乗ったり、これはもう椎名誠の「怪しい探検隊」ですね(笑)。そして極めつけは鳥人学校の子供たち。そこで出会った青い瞳の少女との交流…。若い頃、「岳物語」をはじめ椎名さんのエッセイをむさぼり読んでいました。10数年前には、近所の方の妹さんが椎名さんと懇意にしているというご縁で地元に来たことがあり、サインをいただいたことがあります。ボサボサの髪と優しげな風貌の奥の眼光が鋭く、世界中を旅してきた男の凄みを感じたことを思い出します。
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