血煙り笠

劇場公開日

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解説

「赤い影法師」の比佐芳武のオリジナル・シナリオを、「右門捕物帖 紅蜥蜴」の松田定次が監督した股旅もの。撮影もコンビの川崎新太郎。

1962年製作/89分/日本
配給:東映

ストーリー

つばくろの藤太郎は一本独鈷の旅鴉、妹を殺した甲府勤番支配の次男坊を叩っ斬って行方定めぬ旅に出た。流れ流れてとある親分の家に草鞋をぬいだ藤太郎を、とびっちょの松五郎という遊び人がたずねてきた。ところがこの松五郎、勤番支配に脅されて仏の甚十郎と呼ばれる殺し屋浪人を連れていた。甚十郎は藤太郎を早く斬ると月々百両の手当が入らなくなるからとうそぶき、奇妙な三人旅が始まることになった。三島の宿は吉野屋の小きんという女郎に入れ上げて腰を上げようともしない甚十郎、連れもどそうと乗り込んだ藤太郎は、その小きんが恩を受けた日光の貸元の娘お蝶だと知って驚いた。お蝶の窮状を見た藤太郎は、賭場でせしめた金でお蝶を身請けし、二人を残して夜道をかけた。その後を甚十郎と捲き上げられた三百両とお蝶に未練を残す平八一家が追う。いち早く甚十郎が追いついた。そして甚十郎の豪剣が藤太郎の長脇差を制したかに見えた時、お蝶が身を投げだした。日光今市にもどった藤太郎はお蝶を不動一家の二代目として親分の仇を討つべく、日の出の勢の虎五郎一家に挑戦状を叩きつけた。藤太郎たちと、駆けつけた平八一家の応援を得た虎五郎一家の凄じい決闘が日光街道に血煙りをあげてくりひろげられた。松五郎も男になろうと勇猛心を起して斬りまくり、甚十郎の豪放な太刀さばきに助けられて、藤太郎はやくざの意地を見事に貫き通すのだった。宿場はずれの街道筋に、甚十郎の孤影が、折からの月明りに長い尾を引いて立つ。その後姿を、感謝の涙をたたえた四つの瞳が、いつまでも別れを惜しんでいた--。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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