「悲哀に満ちた原作漫画よりも暖かみがある」ダメおやじ　Don-chanさんの映画レビュー（感想・評価）

　インパクトのある原作漫画とは異なり、設定や脚本が大幅に改変されています。

　メインキャストを美女と野獣カップルに変更し、時代を鑑みてアレンジを施してコメディ要素を盛り込んだ作品に仕上げています。

　今は昔、絶世の美女の倍賞千恵子さんの妹である倍賞美津子さんも流石姉妹、ビジュアルが良かったです。
　原作漫画やアニメでは、暴力的な家族に肩入れすることは有り得ないのですが、醜いダメおやじの情けない言動を叱責する美人妻のほうが主役のような演出で、つい応援してしまうのでした。

　ドメスティックバイオレンスが社会問題としてピックアップされる前、労働基準法も緩くてパワハラやセクハラ等とコンプライアンスについて固いことは言わないのが常識だった時代と、現代社会との違いを検証しながら観るのも楽しみかたのひとつです。