「私、殺してしまった!お祖父様を刺し殺してしまった!」Wの悲劇 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
私、殺してしまった!お祖父様を刺し殺してしまった!
クリックして本文を読む
①余り好きな女優ではないが、この映画の三田佳子の存在感は半端ない。女の強さ、賢さ、ふてぶてしさ、狡さ、怖さ、愚かさ、悲しさ、哀れさを全て表して間然するところがない。感心した。②推理小説である原作を舞台劇として劇中劇にした脚色が巧い。しかも、その上、劇中劇の内容と現実のドラマの内容とをシンクロさせている構成も唸らせる。③ひろ子ちゃんは当時盛んに演技開眼したと言われていたが、そんなに急に芝居が巧くなった訳ではない(居酒屋のシーンとかはまだ生硬い)。しかし、記者会見で嘘の芝居をするところ、一人でカーテンコールに応えるところには一人前の女優になってきたなぁという感慨を覚えた。そして「これが俺たちの千秋楽か。」という世良公則の別れのセリフに、スカートを広げた礼のポーズをしつつ泣き笑いの表情を浮かべたところに『WOMAN』の歌が被さってくるラストシーンに泣きました。青春の思い出です。😭
コメントする