「「私はこの重さを嫌ってるんじゃないの」」旅の重さ filmpelonpaさんの映画レビュー(感想・評価)
「私はこの重さを嫌ってるんじゃないの」
コジキ遍路を16歳の女の子がするという、今でも、あるいは当時でも珍しいヘンテコ道中記。ホントにその辺で寝て野宿してる。このおぼこさ、垢抜けさはオーディションで蹴落とした秋吉久美子でなくてやはり正解だったのでは。三國連太郎御大のたるみまくった半裸が拝めます。
作中のセリフは、中年の凡夫の私に突き刺さるものがありました。人生そのものの旅の重さ。
「何かが肩の上にどさっとのしかかってるみたいで……重い、…重いの。これは、そう、旅の重さ……旅の重さなんだわ。でも、私はこの重さを嫌ってるんじゃない。これを感じなくなったら、おしまいとさえ思ってるの……。
……だけど…重いわ。……辛いわ…」
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