「ストーンズは来ない」太陽を盗んだ男 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ストーンズは来ない
原爆の製造過程を長々と描写する演出に説得力があるのか、国会議事堂や皇居前でのゲリラ的撮影は今や不可能に近い当時でもキワどい行為、何よりもリアルな演技を見せ付ける野良猫の死に際が残酷過ぎる。
軽い要望で振り回す至って動機が不透明な沢田研二は最後まで緩めの緊張感で、鬼のような執念で追い詰める菅原文太との格闘後の落下、奇跡的に生かされる主人公、死んだとは思えない、ニューヨークで原爆を持ってしまったトラヴィス・ビックルが如き、シュレイダー兄弟の脚本的発想でレナード兄??
現実的なリアルがある反面のピコピコ音やら微妙に醸すSF感が浮世離れした世界観を、スケールがデカい割に派手な銃撃戦やアクションシーンなどは控え目に、街のド真ん中で繰り広げられる撮影の凄みが伝わる長谷川和彦の強引さが破壊的!??
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