劇場公開日 1966年8月13日

「千草家VS御子柴家」大魔神怒る うにたん♪(人手不足の業種はつらい)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0千草家VS御子柴家

2021年8月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

御子柴領の貧困ぶりは何となくわかる。
貧困なだけに豊かな千草領への侵攻、戦国のならいからすればある話。
物語は侵略戦争から始まる。

前作の山の中とは違い、湖を中心に見事なセットとロケーションが雰囲気を盛り上げています。
今作のテーマは水です。
主演の本郷功次郎、藤村志保

湖の真ん中にある島に祀っている魔神像は雰囲気抜群です。
前作よりパワーアップした神をも畏れぬ不届きものたちは爆薬で魔神像を吹っ飛ばす荒業を見せています。この時代にこんだけの火薬持ってたら天下とれるかも?御子柴弾正の領土は貧しそうなのに火薬は持ってるんだ…。

容易に千草領を占領した御子柴軍、意外に領民に手を出しません。乱暴狼藉しそうなんだけど、観客の年齢層からマイルドな雰囲気(笑)

ただ一方的に御子柴が神様に祟られる展開です。
湖を割っての進撃シーンは粗が目立ちますが、精一杯作られており、「おお~頑張ってる頑張ってる」と思える出来です。

尚、前作では磔にされていた人間を放り投げる描写がありましたが、流石に藤村志保を投げ捨てたりせず、ソッと置く魔神さま(笑)

ここまで来ると後は罰当たりな方々は皆…

ラストは乙女(藤村志保)の涙と同じく、水滴になり消えていく大魔神…粗は目立ちますが昭和の特撮らしい出来は哀愁すら感じます。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)