「【”山の神、悪逆非道な領主に鉄槌を下す”。”50年以上前とは思えない、役者陣の演技と、大魔神が暴れる特撮部分の融合にカタルシスを感じる作品。】」大魔神 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”山の神、悪逆非道な領主に鉄槌を下す”。”50年以上前とは思えない、役者陣の演技と、大魔神が暴れる特撮部分の融合にカタルシスを感じる作品。】
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■時は戦国。丹波・花房領で家老・大館左馬之助とその一味による謀反が起こる。
両親を討たれた幼い花房忠文と小笹は、魔神が封じられているという山の洞窟に10年間もの長き間、潜む。
左馬之助ら悪の勢力が栄え、領民が困窮するなか、小笹の祈りに応えて伝説の大魔神が到頭現れる・・。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・時代劇の勧善懲悪を地で行くストーリー展開に惹きつけられる。
・後半20分まで、大魔神は埴輪の様な無表情で滝の上に立っているが、左馬之助の家臣たちがその額に鉄柱を打ち付ける処からが凄い。
・赤い血が流れ、地鳴りがし、大魔神は顔の前を腕で一瞬隠すと現れ出でたる猛烈な怒りの形相である。
■そして、大魔神は光となって花房忠文や小源太が正に処刑されようとする城下に現れるのである。櫓を壊し、左馬之助の家臣たちを踏みつけ、更に逃げ惑う左馬之助を掴み自らの額に打ち付けられた鉄柱を左馬之助を十字架の上に押さえつけ、鉄柱で胸を貫くのである。
<大変面白く鑑賞した。ゴジラを含めたそれまでの現代を舞台にせず、圧政に苦しむ時代に場を変えた事や、大魔神の”誰がデザインしたんだ!”と思う程の憤怒の形相に度肝を抜かれた作品。”抜かれるんなら、度肝だよね!”>
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