「天皇陛下を信崇していた時代の過酷な運命をたどった青春群像」大日本帝国 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
天皇陛下を信崇していた時代の過酷な運命をたどった青春群像
戦争映画が多いが、天皇が登場する作品は少ない。
天皇のほかに東条英機も登場し、零戦や真珠湾攻撃の映像もある。
勝者が敗者を裁く東京裁判(連合国による国際裁判)についても考えさせられる。
今作は、「太平洋戦争を一言で要約すると“天皇の軍隊の戦争であった”。軍隊といっても単に職業軍人だけを指すのではなく、日本人全体という意味である。登場人物すべてがなんらかの面で天皇とかかわるような設定で考えた」と、脚本を書いた笹原和夫氏がパンフレットで語っている。
本編3時間の中で三つの青春がピックアップされている。
柏木京子(夏目雅子)と江上孝(篠田三郎)...夏目雅子さんが二役していて凄い。
新井美代(関根恵子)と小林幸吉(あおい輝彦)...関根恵子さんの体を張った演技が良い。
国吉靖子(佳那晃子)と小田島剛一(三浦友和)...佳那晃子さんの演技もすばらしい。
とりわけ女優三名の演技が抜群で見応えがある。
五木ひろしが作曲している主題歌の『契り』。
五木ひろしの歌声を聞いていたら、子供のころ祖母にお願いされてカセットテープをダビングした記憶が蘇った。
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