「蘇った色彩」空の大怪獣ラドン shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
蘇った色彩
「午前十時の映画祭」で鑑賞した。素晴らしい4K画像だった。空の色、ヒロインの鮮やかな浴衣、洋服の発色、溶岩、土、木の美しさ。今から66年前の作品とは思えないほどの画質の美しさに技術の凄まじさが良く分かった。今となってはほぼ不可能に近いミニチュアによる街や橋を壊す映像に新鮮な感度を覚えた。細かなところまて妥協せずに作り上げた円谷英二の職人気質には恐れ入る。CG全盛の時代に、チャチな特撮とは絶対に言えない素晴らしさが宿っている。劇場で発見出来た喜びは、また格別だ。
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