「是非、観るべき怪獣映画。」空の大怪獣ラドン いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
是非、観るべき怪獣映画。
傑作「ゴジラ」の影に隠れてしまった名作。私はこの名作をテレビ画面(ビデオも含む)でしか観たことがありません。
巨大怪獣を小さな画面で見るなんて、阿呆らしいと考えている人間です。もう三十年以上鑑賞していません。つい最近、午前十時の映画祭でこの映画が今年上映されることを知りました。拍手喝采です。大きいスクリーンで観れるなんて、待ち遠しい。
東宝怪獣映画で名作と私が思うのは、初期に集中しています。「ゴジラ」、「ゴジラの逆襲」、「モスラ」、そして「空の大怪獣ラドン」です。
ラドンと航空自衛隊との空中戦は、見ごたえがあります。一度はラドンを墜落させるのですから。
ラドンがなかなか現れないのに不満を持つ方もおられますが、よく出来た脚本で飽きさせません。
最後の溶岩に落ちるラドンの不自然さは、怪獣映画ファンによく知られたエピソードです。取り直ししなくて良かったです。円谷英二特撮監督の英断です。この映画を最後に、ラドンはゴジラの引き立て役になってしまいました。残念です。
昨日、午前10時の映画祭で、スクリーンで鑑賞した。傑作だと思う。脚本がいい。改めてみてそう思う。
残念だと感ずるのは、伊福部昭の音楽だ。やっつけ仕事の感じがしてしまう。冒頭の音楽はおどろおどろしくて、私はかえって笑ってしまう。
まだ、石炭産業が元気な頃で、炭鉱町の風景はこんなんだっただと思った。4Kデジタルリマスターで、映像が綺麗になった。海外に出しても恥ずかしくない作品だ。
阿蘇付近には炭鉱がなかったので、長崎県北松浦郡の鹿町炭鉱がロケ地だそうです。
熊本県や長崎県を中心に撮影されたのでしょうね。
博多の新店街というのは、今の天神あたりのことでしょうか。